「透羽さん、これは…」

「ハッピーバレンタイン！」

「この歪な形…まさかアンタの手作りですか」

「よくお分かりで。大丈夫！見た目はちょっとアレだけど味見はしたし、何より愛がこれでもかと籠ってるからね」

「はあ…ありがとうございます。俺も一応、どぞ」

「やっぱりいい匂いすると思った！凛陽くんの手作り？すご、めちゃ嬉しい」

「俺の、愛は別にないんですけど形も味も保証はしますんで」

「え、普通は逆じゃん？一番大事なもの抜けてるの？泣いていいかな」

「うるさい大人だな…。あ、意外に美味しいな」

「ねぇ愛は？」

「入れてませんね」

「ツンデレ…。あ、やっぱ美味しい」

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