「咲羽子、ご機嫌だね」
「うん、今日も夢で会えたんだよ!」
「ああ…例の…そんなに素敵なの?その、夢の王子様」
脳裏に浮かぶ、夢のあの人
億ある星を背に、微笑む彼
優しく、愛しく、そして切なく見つめるその瞳に、私は焦がれている
「素敵、素敵よ…私…出来る事なら会いたい…」
知りたい
「私の夢の王子様…」
貴方の瞳はどうしてそんなに優しいのですか?
貴方の瞳はどうしてそんなに愛しそうなのですか?
貴方の瞳はどうしてそんなに切なそうなのですか?
貴方の瞳に映っているのは、私ですか…?
「咲羽子」
「ん?」
「今、大事な話があるんだけど…良い?」
「うん、良いけど…?」
「僕ね、」
夢と現実、私が最後に選ぶのは…
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