君とのcalm time



八万hit企画作品/帝様へ




男物の着流しを着込んで碁盤を抱える、突然囲碁をやりたいと言ってきたものだから今から仕方なくメフィストの部屋に行って囲碁をしなければならないんだ
そして自分は女だ。とある事情で男装しなければならないのだが…今は置いておこう。元々男っぽい性格なために数ヶ月たった今でも誰にも気付かれていない





そして勝負も中盤ぐらいになった正直メフィストはテレビゲームとかばっかりやっているものだから囲碁とか昔の…しかも日本のものはできないものだと思っていた。だが、ゲームはゲームだと簡単にやってのけてしまった



「…おや、どうしました?手が止まってしまいましたが」


「なんで出来るんだ…」


「知ってます?今携帯などでも簡単に出来るんですよ」



つまり携帯で知識を得てここまで出来るようになったのか?機械に疎い自分にとっては到底真似できないが…



「教えましょうか?」


「…結構だ!」



パチン、と囲碁を置く。勝負は五分五分と言ったところだ…今後の配置で勝敗が決まるだろう…メフィストの番になった途端煙管を取り出して火を落とすそしてゆっくりと吸った



「煙管とはまた古いですね」


「…気に入っているんだ。」



「禁煙したらいかがです?」



なんでメフィストに言われたからと禁煙しなければならないんだ。それに出来るものならとっくにやっている…。そんなことを繰り返して黒と白に埋まってゆく碁盤。


「メフィストは…突然なんでこんなことしようと思ったんだ?」



「気まぐれですよ。本物をやってみたくなったんです」



駒を持ったままメフィストのほうへと視線を向ける。…ああほんと何考えてるか分からない、な



「まあ、後は…貴方の目的を知るため、ですかね…」


「…ん?何かいったか」


「いえ、何も!…さて、終わらせますかな」




お互いに最後の囲碁がうちおわり数を数える…結果はやっぱりというか何というかメフィストだった。さっき聞こえなかった言葉が気になったが何故か聞き出すにはどうしてかなれなかった





「今度は将棋をやりましょうね」

「え…負けるから嫌だ」



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