人の話は聞きましょう






町をフラッとああ、二次元に行きたい…と現実逃避している時彼に出会った。そう、まさに彼は…いやきっと…二次元から私を迎えに来たに違いない!



「あのっ!」


「…はい?」



声も素敵ボイスだなんて…さすが二次元の人は違うっ!そんな尊敬の目を向けていると何だかとっても嫌な顔をされてしまいました




「…私になにか、因みに面倒なことはお断りですから」


「は、はい!あの、二次元に一緒に行かせてください!」


「人の話し聞いてたのですかっ!?それとも自分に不利なことは全て聞こえないとでもっ?」



あ、あれ…なんか怒ってる?何故だ…もしかして私がなにか言ってしまったからなのだろうか



「あ、あの…私がなにか言いましたでしょうか…?」


「ああ言ったよ!もう忘れたなんて貴方は鶏以下ですかっ」



さらに怒ってしまった…どうしようかとオロオロしてるとさっき安売りしていたカレーパンを沢山買ったことを思い出した。こんなので許してくれるかは分からないけど…




「あの…これ、宜しかったら…」


「そ、それは!…仕方ありませんね、今回だけですよ。私が寛大で良かったですね」




予想外にあっさり許して貰えた挙げ句にまさかツンデレだったとは…。この私が持っているカレーパンを全て渡したら二次元に行ける、とか?




「…あの、どうやってこの次元へ…ま、まさかあの有名な猫型ロボット的なものに力を借りて…」

「…貴方さっきから大丈夫ですか?」



結論、現実逃避に人を巻き込んでは行けません。



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