しあわせにしてあげるから



※黒い夏目くん
「全ては彼の思い通り」続き




名前と別れた後俺は暫く口元の笑みが取れなかった。…ああ、こんなに上手くいくなんてな…そして学校の廊下を歩いていると目的の人物が居た



「田沼」


「ああ、夏目」


「今日はわざわざ行ってくれてありがとな。後で何かお礼はするから」



どこに田沼を呼んだのか、それはさっきの出来事と大いに関係している。そう、名前が好きなのは田沼だ…そして田沼はそのことを知らない
そんな田沼を女子高生に化けた先生と仲良く話していてもらった、と言うわけだ



「俺は帰るから、じゃあな夏目」

「ああ、またな」



田沼と別れたあと人が居ない廊下で一人佇む。
―ああ、先生に饅頭を買っていかないとな

勿論名前に悪いとは思った…だけどそれ以上に彼女が俺以外のだれかと付き合うだなんて考えたくもなかったんだ



「…ごめんな、」



―そんなの、名前に届くはずがないのに
今さら謝ったって、意味なんてない。そうだ、俺が彼女を…






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