背伸びしないでキスしたい 10000hitリクエスト作品 塑亜様へ メフィストさんはいつも余裕そうだ。まあ、私よりも歳はかなりいっているだろうし経験もあるのだろうだからキスをするのも必ずメフィストさんからなのだ 「メフィストさん」 「はい?」 「縮んで下さい」 きっぱりと言いたいことをいうとメフィストさんは何を言っているんだという顔をする 「…ああ、名前は自分が低いことを気にしているのか?大丈夫ですよ、貴方は低いままでいい」 「っ、だ、駄目なんです!」 低いままじゃ駄目なんだっ、だってメフィストさんからキスされているときだって背伸びをしているのだから 「何故駄目、何ですか」 「………えと、」 耳元で喋られて腰が引ける。 ここで思い切って言ったらどうなるのだろうか…… 意を決して思い切りメフィストさんの目を見る 「っあの…き…、す…を…私から…した事ない、から…っ」 言えた、と思うと突然メフィストさんが盛大に笑いはじめたのだ な、なんで笑いだすの!? 「貴方はっ…本当に可愛らしい」 「かわっ…、」 メフィストさんは私と同じぐらいの高さまで腰を下ろす いつも見上げていたメフィストさんの顔が目の前にある 「これで、いいですかな?」 「はい…っ」 少し馬鹿にしたような笑みを浮かべるメフィストさんは気にしないようにして自分から初めてキスをした END...menu |