尊敬と優しさ 10000hitリクエスト作品 睦月様へ 私は正十字学園の理事長であるメフィスト様の元で働いている。仕事をしながら彼の傍にいれることは私の日常での楽しみであり、喜びでもあった 「…名前」 「はい。何でしょう、メフィスト様」 いつもの笑顔はどこへいったのやら複雑な顔をしている…まさか、どこかお加減が優れないのだろうか? そんなことを思いながらもメフィスト様の元へと行く すると、腕を引かれ部屋にあるソファーの上にいとも簡単に寝かせられてしまった 「疲れているでしょう。少しここで寝なさい」 「えと…私は大丈夫…ですよ?まだ仕事も残って…」 「私が寝ろと言ったんだ」 少し強い口調で言われ一瞬だが身体が震える…確かに疲れては入る。ここはメフィスト様のお言葉に甘えたほうがいいのだろう 「メフィスト様」 「はい?」 「ありがとうございます…」 大きい手に頭を撫でられる、ただそれだけなのに酷く安心して意識朦朧としていく そして、何故か甘えたい気分でメフィスト様の手をそっと握った 「、あの…繋いでいて…いいでしょうか…」 「いいですよ?名前が安心するまで握っていればいい」 温かい体温が繋いでいる手から全身へとしみ込んでいるような感じがする。 こんな素敵な人が主人だなんて私はなんて幸せなんだろう… そんなことを思いながら私は完全に夢の世界へといった 「…寝ましたか…」 「お前は本当に無茶ばかりをする。ゆっくり休みなさい」 パサリ、と何かをかけられる…ふわりと香ったのは尊敬しているメフィスト様のものだった 「…起きたらもんじゃでも食べにいきましょうかね」 自然と入ってくる聞き取りやすい声…あと数時間後のことを思い浮かべ私は自然に頬を緩めた END...menu |