似たもの同士はいがみ合う 上司に無理矢理任務をいれられて終えた私はただ正十字学園の廊下を歩いていた。そして何故かそこにアーサー・O・エンジェルが居た…何故日本に…思わず立ち止まって考えているとバッチリと目が合ってしまった 「名前じゃないか、久し振りだな!」 「…は、あ…」 しまった、さっさと去ってしまえば良かった…まあ、今さら後悔したところで仕方がないのだが。この人は昔からやたらと私に突っ掛かってくるから苦手なんだ 「どうだ、久し振りに会ったことだから食事にでも…」 ポン、と音がするといつの間にかメフィスト・フェレスがいた……ああ、変な格好の人が揃ってしまった 「…おやおや、エンジェル。聖騎士であろう方が学園の廊下で女性を口説くなんて」 「メフィスト…お前には用はない」 一気に辺りが冷たい空気になる、…ああ私帰っていいかな。いいよね、よし、と勝手に自己判断した私は立ち去ろうと足を進めたすると両腕を同時に引かれたのだ 「名前は私の部下です。なので私の許可がなければ勝手に外出など許しませんので」 「お前はプライベートまでに口をだすのか。名前の意思も少しは考えたらどうだ?」 「勿論同意していますとも。…ねえ名前?」 何故私を巻き込むんだ。ここは同意なんかしていないと思い切り言いたいところだが…そんなことしたら後がどうなることか…恐ろしい… 「えー、と。そんなこと言ったような…言わなかったような…」 「ほら、どうです」 「いや待て、絶対言わせたよな」 「往生際が悪いですよエンジェル。大人しく引き下がりなさい」 ギリギリと私の両腕が嫌な音をたてる…これは、不味いのではないか…お願いだから離して下さいい! 「…あ、の…三人で行けばいいのでは…それなら許可も必要ないですし…食事も行けますし…」 「無理ですね」 「珍しく同意見だ。何故こいつと行かなければならない」 くそう…私が必死に考えた意見をあっさり否定して…!…ああ、もうこうなったらどうにもできません。どうかこの二人を止める方法を教えてください… END...menu |