何度でも溺れてしまう いつもの部屋で仕事をしていた時だった。突然彼女が窓を割って入って来たのは 「…な、…」 「い、たた…あ…メフィスト様!」 窓が突然割れたのにも驚いたが一番驚いたのは此処に名前が居るということだ 「…名前か?」 「はいっメフィスト様に会いたくて来ちゃいました!」 黒い尻尾がゆらゆらと揺れる。そう、彼女は悪魔だそして私の恋人…取り敢えず窓の硝子をどうにかして名前をソファーへと座らせる彼女はとても嬉しそうに笑うと勢い良く抱きついてきた 「…まったく…お前は変わらないな」 「なんですかそれっ」 直ぐに感情を表情で表す彼女は本当に変わらない。思わず笑いを抑えられないでいるとさらに怒ったようにか弱い力で叩いてきた 「見つかったらどうする気だったんだ。ここは悪魔を排除するための祓魔師達が沢山いるというのに」 「メフィスト様が守ってくれるでしょう?」 それが当たり前のように言う彼女に思わず深い溜め息が出た。本当に適わないな、何処にいても名前には 「我が儘な姫だ」 「そんな私を好きなのは誰ですかね?」 クスクスと笑いながら視線を合わせてきた名前に噛み付くような口付けをした。暫く堪能して唇を離し耳元で呟いた ―勿論、私だが? END...menu |