最後はその手で… ※流血 30000hitリクエスト作品 りお様 その日はザアザアと激しい雨が降っていた。雨に打たれて服はもう水浸しだ…まあ、そんなこと気にできない状況なのだが 「…悪魔めっ…ヴァチカンの名のもとに消してやる!」 「…」 だから祓魔師だなんて信用出来ないんだ…メフィストが特別に正十字学園に入れたが所詮私は悪魔。ばれるのにそう時間はかからなかった 私が悪魔だと知った瞬間にこの態度笑えるくらいの変わりようだ 斬られた跡から真っ赤な血が流れだす 「…貴方達、メフィストの許可とってこんなことしているの?」 「フェレス卿の許可を頂く必要性がどこにある。悪魔は抹殺するものなのだ」 …ああ、やっぱり…それならー…と一人考えていると右足に鋭い痛みが走る。…撃た、れた …祓魔師なんかに!!ああ…忌々しい…人間の分際でっ…! 怒りが膨れ上がり爆発しそうになるすると私の前に影ができた上を見上げると珍しく笑っていないメフィストがいた 「なにをしているんです」 「フェレス卿!そいつは悪魔で…」 「悪魔だから何ですか、独断行動を許可した覚えはありません」 いつもより強い口調に祓魔師達は黙り込む。そして私のほうを振り返ると腕を掴み指を鳴らす 次に目を明けたときにはメフィストの部屋にいた 「…取り敢えず、傷を見せなさい」 「な、んで…」 「早く見せなさい。二回も言わせるな」 仕方なく撃たれた右足を差し出す。血が流れ続けていてもう感覚は麻痺していた それをみてため息をついたメフィストはぐい、と力をこめて撃たれた足を掴んだのだ 「っい…!」 「私が来なかったら殺されていました。…いや、理性を失い祓魔師達を殺していましたか?」 「だ、まれ…っ、」 痛みが増していく、今さらメフィストに言われなくたって自分で理解している…自分の愚かさを 「…まあ、もし貴方が理性を失ってしまったときは…」 私が私でなくなってしまったら…ずっと考えていた結果がこれだ…いっそのこと笑えてくる。それがメフィストも同じことを考えているなんて… 「…私がお前を殺してやろう」 END...menu |