嬉しい躾 30000hitリクエスト作品 夏目様へ お腹が減っていてそこにお菓子があるとする…それはもう食べるしかないだろう。しかし、そのことを私は深く後悔することになる 「…い、いや…あのっ…」 「もう一度言いますよ。ここにあったお菓子はどうしました?」 「し、しらな…っ」 「ああ、因みに嘘をついたらどうなるか覚えておきなさい」 「すっ…すみませんでしたああ」 目が笑ってませんよメフィストさん。恐すぎる…洒落にもならない 「…あのお菓子はですね。珍しいものだったのですよ」 「…、へ…へええ…」 曖昧な返事をして視線を反らす、いや…まさか「ああ、だからあんなに美味しかったんですね!」なんて言える訳がない 「まあ、後悔しても仕方がありません。名前こっちに来なさい」 「え…いやで…」 「早くしなさい」 脅しは卑怯だと思うんだ…そんな強く言われたら行くという選択肢しか私には残されていない 「…うう、」 「さて、躾のなっていないものにはそれ相応の躾が必要があると思いませんか?」 怖い怖すぎる。そして何故異様に距離が近いんだ…ごめんなさい。本当にごめんなさいもう食べないからあああ 「…、へ」 「何ですかその反応は」 「いっ、いや!だって今っ…」 頬にき、き…キスされた… 何故だ何故なんだ。今までの会話のどこにこんな流れがあったんだ 「もうこれに懲りたらこんなことしないように」 「…は、い」 ごめんなさいメフィストさん… 私これだったらまたやってしまいそうです。 END...menu |