よみがえる愛で 30000hitリクエスト作品 マカロン様 広い車内に微かに香るアルコール。膝の上には名前が乗っていて服の釦を弄ったりなど意味のない行動を先程からしている 「…名前」 「何でしょう!」 「未成年なのに何故アルコールなんて呑んだんですか」 「呑んでませんよーっ」 まあ、大体の人は言うだろう台詞。いつもは大人しい名前もアルコールを摂取すると積極的になるらしい 「メフィストさん格好いいですっ」 「…はあ、ありがとうございます」 「ふふふーっ隙あり!」 …さて、どうしたものか…。 まだ学園に着くには時間がかかる…そして、この私の髪をグイグイと弄っている彼女は止まる訳もなく、止める術を考える 「水、ありますよ?」 「いりませんーっ、」 正直参っていた…すると名前は飽きたのか髪を弄るのを止めると今度は抱き付いてきたではないか。 「好きですよっー!大好きっ」 「…出来れば素の状態で言って欲しかったですねえ」 そう言いながらも名前の背中に腕を回す。 …ああ、自分もこの彼女に相当溺れているらしい 取り敢えず、我に返ったときの為に携帯を構えて名前にカメラを向ける 「名前もう一回言ってください」 「んん?…好き?」 「そう。それです」 「いいですよーっ愛してます!」 「…、」 …自分は「好き」と言って欲しかったのだがまさかの「愛してる」と言われ思わず動きが固まる 「後で覚えておきなさい」 「?」 さあ、我に返った名前が待ち遠しい…そして、その光景を思い浮かべて自然に笑みが漏れた END...menu |