この身は貴方しか愛せない 30000hitリクエスト作品 藤村様 無性に腹が立っていた 私の前でゲームをしているメフィストに。折角二人で居るのにゲームって…しかも一人で 「…メフィスト」 「なんですか」 「ゲーム、楽しい?」 「ええ、楽しいです」 私と居るよりも?と続けようと思ったが止めた。ゲームに嫉妬してるなんて言えるわけない、 「私、帰る…っあ」 「何故です?来たばかりじゃありませんか」 腕を引かれ元の位置に戻されるメフィストがプレイしていたゲーム画面を見るとCLEAR!と表示されている。…溜め息が自然とでた 「…メフィストが、ゲームばかりするから…」 「ほう、つまり淋しかったのですか?」 「っ違う!」 「違う?では、ゲームに嫉妬していた、と」 確信を突かれて言葉がでなくなる 「無言ということは肯定とみなしますよ?」とニヤニヤ顔で言われて苛立ちがさらに増す 「なんで、ゲームばっかりするの…私と居るのが楽しく…ないの?」 「違いますよ」 「じゃあなんでっ…」 「貴方の寂しそうな顔が余りに可愛らしかったので」 「っ…!?」 ストレートに言われた言葉に顔が赤くなる。…つまりは私がメフィストに構ってもらえなくて淋しかったのを当の本人は気付いていたと 「馬鹿」 「拗ねないで下さい、ほら構ってあげますよ」 そういいながら腕を広げるメフィストに飛び込む私も私だと思う…余りにも自分は単純だと感じた 「本当に貴方は可愛らしい」 「そんなに褒めても何も出ませんから」 素直になれないのは貴方に飽きられたくないから。そんなことを思ったりして …彼は気付いているからこうやって甘えさせてくれるのだろうか…。 結局のところメフィストに夢中で離れられる訳がないのだから END...menu |