Ao no Exorcist | ナノ

そしてこの繰り返し



10000hitリクエスト作品 レン様





「絶対入れないでくださいね!」


「分かってます…あ」



「絶対ですか…ああああ!」




必死に上から降ってくるパーツを組み合わせていたのに…私の努力は下から積みあがってきたものに呆気なく敗退してしまった



「……な、なんで…っ!」



「…私も消さないと負けてしまいますから」



「くっ…こ、この…ピエロみたいなくせにいいい」




いや今この場ではまったく関係ないのだが後二つ組み合わせたら縦棒が来たのにっ…!
もうメフィストとは何回目か分からないくらいにゲームをしていて全て敗退しているのだ。
この特注らしいピンクのコントローラさえ苛立たしい…っ



「私はピエロじゃないですが」


「じゃあ、何ですかその格好。ふざけているんですか」



「これは私の正装です」



正装。そんなのが正装だったらこの世の人達はなんて奇妙な格好になってしまうことだろうか



「…大体何で私がメフィストのゲームに付き合わなきゃならないんです」


「貴方が暇そうだからです」



「…暇じゃないです。もう忙しすぎます」


「では何故毎日何も言わずとも私のところに来るんですかネッ」



駄目だ。この人に口で適うわけ無いんだ……そして何故こんなにも人の神経を逆なでするんだ。性格が悪いにも程がないか



「…メフィスト」


「なんですか」


「いつか絶対勝ってやりますからっ」


「おや、それは何時の話しになるのでしょうかね?」



イラッ、ときたと同時にメフィストの制止の声が聞こえたがピンク色のコントローラを破壊した



「ああああ!な、なんてことを…」

「…え。いや、あの」


我に返った私はさすがに悪いことをした…と思ってしまった。悲惨なことになったコントローラを掴みなにか言っている…、はっきり言って怖い


「あ、あの…すみません…でした…流石に大人気なかった、かなーなんて。」


「…いえ、私も火に油を注いだりしてしまいましたからね。お互い様です」



「め、メフィスト…」




なんだ…いいところもあるじゃないかとこの件は一件落着するものだと思っていた




「じゃあ、今度からは手加減して下さいね…?」



「それは無理です。」



やっぱり性格の悪さは簡単には直らないようだっ…

END...menu

BLコンテスト・グランプリ作品
「見えない臓器の名前は」
- ナノ -