終わりなき愛に堕ちていく 10000hitリクエスト作品 瑠璃様へ 丁度アマイモンが理事長室に入るときに名前がここに来てしまった 一瞬立ち止まったが私が入るようにと言うと遠慮がちにアマイモンの正面のソファーへと座った 「え、と…初めまして…」 「誰ですか」 「は、はいっ…名前と言います…」 律儀に挨拶をする名前を見ながら途中にしていたゲームを再開する。アマイモンは人間には興味がないだろうから大丈夫だろうと思っていた…が、だ 「名前が気に入りました。僕のものになってください」 「えっ…?いや、あの…」 ゲーム画面にはgameoverという文字。椅子から立ち上がり名前がいるソファーの場所へと行く 「アマイモン。お前何と言った?」 「兄上、彼女を僕のものにしたいです」 「無理だ。」 こいつは人のいうことを聞かない癖があるが今回ばかりは聞いてもらわなければ困る そしていつの間にか親しげになっている名前に苛ついた 「…アマイモン、名前は私のだ」 「、え…メフィストさっ…!」 名前が居るソファーに座り肩を抱き寄せる。アマイモンは少し驚いたような顔をしている 「兄上がそこまで執着するなんて珍しいですね。…仕方ありません、今回は諦めます」 「今回はじゃなくて今回も、だ」 では、僕は帰りますといつもの読めない態度のままアマイモンは帰っていった 名前はと言うと私の腕のなかで固まっている 「どうしました?固まってますよ」 「あ、あの、…離してください…」 「それは無理ですな」 顔を赤くして俯いている彼女が無性に愛しくて、顎を掴み無理矢理視線を合わせた 「名前、貴方は誰のですか?」 「わ、私は…物じゃ、ないです…」 「…うむ、言い方が悪かったかな。では、貴方は触れていいのは誰ですか」 「っ、…め、メフィストさん…です…」 「よくできました」 言わせたような感じはしたが恥ずかしそうに答えた名前に不意討ちのキスを頬にした まだお子様の恋愛に合わせるのもいいだろう 無垢な彼女が自分の手でどんな風になっていくのかと想像するだけで自然に口角が上がった END...menu |