未来はどうなるのか 10000hitリクエスト作品 奏様へ 今日は燐くんがご飯を作ってくれるらしくウキウキしながら調理室にいく…はずだったのだが… 「なんでメフィストさんが着いて来るんですか」 「貴方を奥村くんと二人きりにさせるわけがないでしょう」 「なんですか、それ」 そんなことを言い合っているといつの間にか調理室に到着していた。中に入るとふわりと漂う美味しそうな匂い 「来たよー燐くん」 「おお!今出来……あ?なんでメフィストが居るんだよ」 「私も頂こうと思いましてね!」 「まあ、作りすぎたから別にいいけどよ…」 もう食器に入れられたミソスープやご飯…女の私も適わないくらいに美味しそうだ 「美味しそうっ」 「もう食べていいぞ?」 「ほんと!?頂きます!」 「奥村くん、私のはどこでしょうか」 「ああ、忘れてたっ」 「忘れてた!?」 メフィストさんは取り敢えず置いておいて食事を食べ進める。今度燐くんに料理を教わろう… すると首になにか巻き付いてきた。食べにくい…首を捻り後ろをみるとそれはメフィストさんで 「何してるんですか?」 「一口下さいよ」 「メフィストさんのももうすぐ来ますって」 しかしメフィストさんは離れようとしない。この野郎!子どもか!!…仕方ないからオカズを一口大に掬ってメフィストさんの処までお箸を持っていく 「…どうぞ」 「ここはあーん、って言うところでは?」 「漫画の見過ぎかと。」 「……言ってくれなければ食べません」 「っ、仕方ないなっ…あーん?」 言うとあっさり食べた…全く何なんだこの人は…と、突然隣にメフィストさんの食事が置かれた 顔を上げると燐くんがいた 「おまえら…見せ付けに来たのかよ…?」 「なっ…ちが「ええ!そうですともっ」 何いってるんだこのエセ紳士!!!ほらみろ、燐くんが冷たい目でこっちをみている! 「俺もう作ったからいいよな、片付けは自分らでやってくれー」 「え、ちょ、燐く…っ」 「行ってしまいましたね」 メフィストさんのせいでしょう全て! そしてメフィストさんはと言うと箸を手に取り食事をし始める。 ああ、なんてマイペースなんだこの人は 「名前もこのくらい料理ができるように。花嫁修業というやつですね」 「…花嫁修業してどこに嫁に行けと?」 「勿論私のところです!」 「…考えときますよ」 メフィストさんとなら毎日が楽しいんだろうな、とか思ったり…。想像する未来に少し笑ってしまった まあ、それは当分先の話し 今はこのままで… END...menu |