悪魔と悪魔 10000hitリクエスト作品 いつ様へ 「こんにちはメフィストさん」 「おや、名前じゃないですか」 理事長とは正十字学園入学当時からの知り合いで今では名前を呼べるまでになっている 「良いんですか?理事長がこんな昼間に…」 「大丈夫ですここはあまり人が来ないので」 さすがこの学園の理事長と言ったところだろうか、そして悪魔を始末する祓魔師。 ああ…そういえば、ずっとメフィストさんに言いたいことがあったんだっけ… 「あの、メフィストは私が悪魔だったらどうしますか」 「貴方が悪魔?……、そうですね。やはりバチカンの名の元に始末しなければなりません」 「…そうですよ、ね…」 冗談だと思っているのだろうメフィストさんは。私が悪魔…それは嘘でも冗談でもなくて真実だった 「名前」 「っはい…?」 「でも、貴方が悪魔なら私は殺してしまうことを後悔するでしょうね。…公私混同はしたくないのですが…」 「…それって…」 言い掛けた言葉は授業の始まりを知らせるチャイムに消されてしまった 後悔?なにを後悔するというんだ。私は悪魔だ…そして祓魔師はそれを始末する使命がある。それは揺るがない事実 「さあ、授業が始まります。教室に戻りなさい」 「は、い…」 貴方はこのことを知ったらどうするのだろうか? 私はメフィストさんへの気持ちを絶対に表へ出してはいけない…後が辛いだけなんだ でも、会いたくてどうしても探してしまう、 逃げるように私は教室へと戻る。ああ、なんて憎いんだろう悪魔って 「……悪魔だから何が悪いんですか。それで私から離れようだなんて甘い考えだ」 それは…、私への救いの言葉? END...menu |