その言葉の裏に何を隠しているのか






人間を愛しているとは随分大きなことをいったものだ
果たして日本人だけを愛しているのか世界中の人間を愛しているのかは私にはどうでもいいこと

ただ、何億人もの数を愛せるのか、普通の人間に



「折原臨也は人間を愛している」


「…なに突然?ああ、愛しているよ。それがなに」




当たり前のように愛しているという…まあ、平和島静雄とかいう奴は嫌いらしいが。




「私が好きだっていったらどうするの」



「君が?…ははっ、先ず無いだろうけど愛してあげるよ。今まで通り」



「…」




こいつは自分が神にでもなった気なのだろうか。今までに起った事件の元凶でもあり、まったく関係ない彼は…
本当に反吐がでるくらい不気味だ



「人間は…臨也の愛を受け入れられないよ」



「波江さんにも同じようなことを言われたよ。受け入れられない?そんなこと知らないな。俺が愛してるだけなんだから」



「…ふーん」




私とはまったく違う哲学で考えている彼は、いったい何を求めていて情報屋という仕事をやっているのか

全人類が折原を愛すこと?

人間に崇められ信頼される神になること?



「love、好き、愛している。なんて言葉じゃ表せないんだよ。俺の愛は」



彼の言葉はまるで自分に言い聞かせているみたいだ。
自分だけ"蚊帳の外"というのはどんな気分なんだろうか

無性に…不気味で不思議な折原臨也という人間をもっと知りたいと思った








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