反吐が出る



※微裏







フカフカすぎるベッドに押し倒される。その広さは大人二人が寝ても有り余るものだった
着ていたジャージのファスナーが下に下げられ首筋に舌を這わせてくる



「止めてください。折原さんセクハラです」



「…名前は頭が悪いから教えてやるけど、セクハラというのは興味があってやることを言うんだ。人間としては興味はあるけど。俺、そういうのに困ってないから」


「じゃあ止めて」



「それは無理だなあ」とニヤニヤしながら行為を続ける折原さんを殴ってやろうと思った




「つまんないな、声。出してよ?」


「ダレが出しますか。頭熟んでるんじゃないんですか?」


「相変わらずの無駄口だな」

「っ…いっ…!」



ガリッ、と首筋に鋭い痛みが走る…は?なにをしたこのやろう
ジクジクと広がる熱。噛まれた。


「…なに、痛いほうが好きとか?まさかMなの。知らなかったなあ」


「ば、か。そんな訳ないでしょっ!さっさと退いて」


「だから無理」


すぐそばに無駄に整った顔が近づいてきて唇を奪われた
ああ、気持ち悪い…
折原さんの舌から逃げようとするが器用に絡めとられる



「っんぅ…ふっ…」


「…ん…っは…」



どのくらいやっていたのか分からないくらいに長いキス。
酸欠で頭が回らない…
とりあえず…


「気持ち悪い」


「…はあ、心外だな。俺上手いでしょ?」


「っ、馬鹿。ウザい、静雄に殺されろ」


「……あーあ…優しくしてあげようと思ったのに。…思いっきり痛くしてやるよ俺しか考えられなくなるくらいにね?」




ギシ、とベッドが軋む
本当にこのバクバク五月蝿い心臓を止めたくなった



とりあえず、シネ








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