特効薬は貴方の笑顔






体がとても弱くよく倒れたりする私は友達と言える子も居なくていつも一人だった。だけど、そんな私に手を差し伸べてくれたのは折原臨也さん。本当に同じ人間なのかと思うくらいに完璧な人だった

ふと目を開けるするとそこは見慣れない天井で、辺りを見回して起き上がろうとするといきなり肩を押されてまた寝た状態になってしまった


「こら。まだ寝てないと駄目だよ」

「臨也さん…?」



いきなり視界に臨也さんの顔が入り目を瞬かせる。…ああ、そうだ臨也さんと一緒に居るときに急に意識が途切れてしまったんだ



「…ごめんなさい…迷惑をかけて…」


「いいんだよそんなこと気にしないで。それより大丈夫?」


「…はいっ、大丈夫ですよ」



本当はまだフラフラするがこれ以上迷惑はかけられない…だから笑顔を無理矢理作って精一杯の元気な声で答えてみた。すると臨也さんは直ぐに不機嫌な顔になってしまった



「俺が君の嘘を見抜けないと思う?まだ気分悪いんでしょ」


「っな……は、い…」


「ん。素直な子は好きだよ」



やっぱり臨也さんに嘘はつけないなと痛感した。そして優しく頭を撫でてくれる暖かい手に次第に眠気が襲ってきた



「眠いの?…おやすみ名前」


「…いざ…やさん…ありがとう、ございます…」



優しく撫でられている感触を感じながらそっと目を閉じた。不思議なくらいに安心しきっている自分に臨也さんの優しい笑顔を脳裏に思い浮かべていた



目が開いたらその顔が目の前にあるようにと祈りながら








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