9 灯台の光

や、やっと…

「アサギシティに着いたかも…」

モーモー牧場を後にして、今やっとアサギシティに着きました。
だけど、現在…

「真っ暗すぎかも…」

アサギシティへ着いたのは、八時。
モーモー牧場を出発したのは、六時。
暗い時間に出発してしまったのだ。

「と、とりあえず、ポケモンセンター…」

ピカッ

「っ!」

眩しい!!
そう思いながらも、戸惑いながら目を開けてみると…

「…灯台?」

一つの灯台が建っている。
ある一つの隙間から光が出ている。
あれが噂の、

「アサギの灯台…」

綺麗だなぁ…と思いながら眺めていると、

「ハルカさん?」
「えっ?」

突如誰かから呼ばれた気がした。
周りをキョロキョロすると、

「やっぱり!ハルカさんですね!!」
「ワカナ!?」

後ろには、以前バトルしたワカナがいた。
ユズリハ以来の再会だ。

「久しぶりー!元気にしてた?」
「はい!ハルカさんも元気そうですね!」

あははと私達は笑い合う。
ん?ワカナがジョウトにいるっていうことは…

「ワカナもジョウトのコンテストに?」
「はい!シュウ様がジョウトのコンテストに挑戦すると聞いたので、私も参戦しようと思いまして」

そういえばワカナはシュウのファンだったけ。
憧れな人だもんね。
私にとってシュウは"ライバル"だからね。
…ライバル?
あれっ、なんでライバルだって認めないの?
ずっと…追いつきたい人でしょう?

「カさん…ハルカさん!」
「は、はい!」

意識が飛んでいたらしく、ワカナの声に意識を取り戻した。

「あっ、ごめん。何だったけ?」
「ハルカさん疲れているんじゃ…顔色が悪いです。大丈夫ですか?」
「そうかも…ポケモンセンターに行くわ」
「私も行きます。ポケモンセンターに泊るので」
「うん、ありがとう。ワカナ」

私とワカナはアサギのポケモンセンターへと歩き出した。


―――ただ、私の頭の中は、シュウのことばかりだった―――。


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