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策士が二人(pksp夢/ルサと夢主/相互記念/星奈様)


※ポケスぺのルサと夢主ちゃんのお話です





某秘密基地。
珍しく響き渡るのは少年と少女の争う声。
声は切迫したものであり、基地に入ろうとしたサファイアはふと足を止めた。
これは……ルビーとナマエの声ったい?二人で何しとると?


「だーかーらっ!サファイアちゃんにはこれ!エネコ耳カチューシャとメイド服!」
「ナマエ、君は美しくない!サファイアの隠された魅力を引き出すのはこのグレイシアデザインのドレスに決まってる!」
「何を言うかと思えば…確かにそれも似合うだろうけどサファイアちゃんの活発さを最大限引き出すのはエネコ耳!とエネコのしっぽ!」
「普段活発だからこそのドレスだろう!普段見られないドレスのサファイアだぞ?」
「ふーん、ルビー君はサファイアちゃんがドレスを着て大人しく振舞ってくれると?」
「君こそ、サファイアがエネコ耳なんて着けてくれると思うのかい?」



………………ど、どういうことったい…………!?



「むー………!」
「くッ………!」

「「よし、ここはバトルで決める!」」
「ば、バトルはやめるった―――い!」



思わず声を上げて飛び込んで、二人が構えていたモンスターボールを押しとどめる。
基地の中でバトルなんてはじめられたらたまったもんじゃない。



「ま、待って二人共!な、なに喧嘩しとると…?」
「サファイア!ナマエが」
「サファイアちゃん!ルビー君が」



同時に声を上げた事により見事にハモる二人の声。
ああ、どうしよう!?また睨み合ってるったい!
今にも殴り合いそうな空気ったい、目が怖いったい…!



「ねぇねぇサファイアちゃん、エネコ耳着けてメイド服着てくれない?」
「え゛っ!?」
「いやサファイア、君にはこっちのグレイシアドレスが」
「き、着ないったい!どっちも遠慮したいったい!」
「そんな事言わないで、はいメイド服!絶対サファイアちゃんに似合うと思うの」
「そうだよ、遠慮する事なんてない。…僕の自作のティアラもあるんだ」



ぐいぐいと迫ってくるルビーとナマエ。二人の笑顔が黒いったい怖いったい…!



「「さ、どっち?」」
「だ、だからどっちも嫌なんだったい――――!」



メイド服はかなりのミニスカートだしルビーのドレスは横に切り込みが入ってて恥ずかしいし!
ティアラもエネコ耳も似合う気がしない。必死で首を横に振ると二人はどうやら諦めて、



「じゃ、ルビー君外行こうか。賭けの対象はサファイアちゃんの着せ替え権」
「もちろんだ。絶対に負ける気がしないけどね」
「私も今日は負ける気がしないよ」



……諦めてなんかなかった!
揃って立ち上がった二人の顔は爽やかな笑顔、しかし目は一切笑っていない。
ほ、ほほほ本気ったい、この二人完全に本気モードったい
…あ、あたしがなんとか止めないと!



「ま、待つったい二人共!」
「どうしたのサファイアちゃん?大丈夫、メイド服は必ず着せるから」
「そうだよ、心配しなくてもちゃんとドレス着せてあげるから」
「ちーがーう!………その、喧嘩しないで欲しいったい!」



「二人が喧嘩しないんならどんな服でもいくらでも着るったい!だから!」



二人を止める事に必死で気がつかなかったけれど、



「サファイアちゃん、言ったね?」
「約束は守るよね?サファイア」
「…………え?」



たらーっと冷や汗が額を伝う。
とてもイイ笑顔で爽やかに笑う二人の顔は、今まで見た笑顔の中でも最高のものに分類されそうだ。
そのままハイタッチを交わすルビーとナマエ。



―――――もしかして、はめられて言わされたったい?



後悔しても時すでに遅し。




策士が二人


(ああもう!エネコ耳サファイアちゃん可愛い!)
(…流石だなナマエ、メイド服のデザインも流石だ)
(サファイアちゃんのサイズはお風呂で測ったからね)

(フッ、どうだ、このグレイシアドレスのサファイア!)
(やだサファイアちゃん最ッ高に可愛い…!)
(ティアラもだけどサファイアの脚が綺麗に映えるだろ?)

(……流石ルビー君、でも私も負けてないよ?)
(まだまだ勝負はこれからだな)


(これ、いつ終わるったい……?)



*+*+*+



星奈様からの相互記念小説でした。
リクエストで「ルサ夢主」でした!
もう…3人が可愛すぎて可愛すぎてッッッ!!!///
本当にありがとうございます!!
ニヤニヤしまくりましたww
これからもお互い頑張ろうね〜★

(※この小説はお持ち帰り禁止です※)

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