今日は、卿が養子に取られたもうひとりのお坊ちゃまが屋敷へいらっしゃる日です。お名前はディオ様。ディオ様のお部屋を準備させていただいた私は、ジョナサン様に御兄弟ができるのが嬉しくて仕方ありませんでした。シーツをひきのばしては未だ見ぬディオ様に思いを馳せ、はてはお洋服のチリを一つ残らず除きながら口元は緩むばかりでございます。途中お部屋にいらしたダニー様の御抜け毛は、心配する必要はありません、今朝ジョナサン様が丁寧に毛づくろいをしてさしあげていらっしゃいましたので。ダニー様もジョナサン様の御兄弟です、きっとディオ様がいらっしゃるのを敏感にお気づきになっているのでしょう、激しく尻尾を振っていらっしゃいました。ぶちのある体を一度つるりと撫でてから、クローゼットを閉めました。





「あんたは?」
ジョナサン様につれられてついに屋敷にいらしたディオ様は、ホールでお迎えさしあげた私に聞かれました。
「ナマエ・ミョウジです。使用人をやらせていただいております。ディオ様のお世話もさせていただきますのでどうぞよ」
「顔を上げろよ」
「ろし、あ、はい」
伏せていた顔をご命令通り上げさせていただきますと、そこには美しい癖のある金色の髪と瞳を従えるようにお持ちのディオ様がじっと私を見つめていらっしゃいました。成人女の私とディオ様はちょうど同じくらいの背丈でした。綺麗な瞳でやはりこちらをじっと見つめたまま、ディオ様は仰います。
「ふうん。まだ若いじゃないか。いつからここで働いてる?」
「十年ほど以前よりでしょうか。いつもジョースター卿にはお世話に」
「てことはジョナサン、お前、この女とは付き合いが長いんだな」
ジョナサン様が戸惑われながら返されました。
「あ……ああ、そうさ!ナマエはとっても良いヤツで小さい頃から僕の」
突然ぐい、と体が引き寄せられて、くんでいた両手を思わず解きました。反射的に体を支えようとしたてのひらが上等なスウェードのお洋服にぴったり密着します。ですがそれ以上に、なんと申し上げますか、唇がディオ様のそれと密着していたのに私が気が付いたのは既に離れてしまってディオ様の勝ち誇ったような笑みが目の前にある時でした。

20090616

ズギュウウウウウウウン
ディオ手当たり次第すぎwwwwww



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