1日



「暑ィ…」
「そだねー」
「オイ、夢。お前何とかしろよ」
「そんなこと言われたって…こうやってクーラーだって点けてあげてんでしょー」
「全っ然涼しくねェ」
「じゃあ自分の家に帰れーい」

まあ言っても無駄だろうけど。既にやつは勝手に扇風機に顔を寄せ、ア゛ーとくぐもった声をあげていた。…子供ですか。

「ああ〜夏休み最高だわ〜」
「ね、今日で最後とか本当信じれないよね」

そう、今日は夏休みの最終日。何をするでもなく、エアコンの効いた私の部屋でお菓子を広げダラダラする私達。机の上には手付かずの2人分の夏休みの課題が無造作に置かれている

「…去年はこのクソ暑い中で部活してたんだもんねー。今思えば立派だったべ私達」
「私達ってお前さァ、マネージャーなんて最初からいなかったようなもんだろーが。自惚れてんじゃねーや」
「う、うるさいなっ。私だってタオル渡したり、部員の皆を応援したり、タオル渡したりしたよ!」
「あり?タオル渡してばっかですぜ?」
「…くっ」

…ムカつく。腹いせに総悟のお腹の上に腕を勢いよく振り落としてやると、ボスンと鈍い音がした。が、すかさず頭へかなり強めのチョップが繰り出される

「…っ、あたた」

頭を押さえながらも私は総悟の奴をじろりと睨めつけてやった。

「…総悟、何でアンタは部活引退してから運動してないはずなのにそんなに痩せてんの?」
「俺ァ食っても太らない体質なんでさァお前と違って」
「ばっか!あたしだってパーフェクトボディーだわ!」
「じゃ午後はプールにでも行きやすか。水着だってホラ、ちゃーんと用意してやすぜ?」
「マジでか。ってかビキニいいい!?」



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そんな夏休み


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