「うわあ昔を思い出すなあ〜小さい頃のポプリそのまんまだ!かーわいいっ」
「……」
「そっか、パーチェ達はポプリの幼なじみだもんなあ。ポプリの小さい頃知ってんだ」
「まあポプリはレガーロ島に来たのが4歳ぐらいだったから、そのときからの付き合いだけどね」
「いやそれ十分長い付き合いだって!」

浜辺の日陰にて。ダンテにおごってもらったジェラートをぺろぺろと舐め、私はふう…とため息をついた。むう、せっかくジェラートは美味しいっていうのに…

「?ポプリどうしたの?さっきから不機嫌そうな顔して…」
「……ぱーちぇ、いいかげんおろしてよ」
「えっ?何で?」
「べたべたされるの、いや。あっつい」
「え〜嫌だよ俺。だって小さいポプリ離しがたいもん」
「いみわかんない」

パーチェの膝の上に座らされて、ジェラートを食べるこの状況。隣にリベルタとダンテがいるにしても…何で私だけパーチェの膝の上なの。意味が分からない。何なの幼なじみの三人のうち二人はロリコンだったわけ?ルカもパーチェも、私が知らなかっただけですか?私はすりすりと頬を寄せてくるパーチェに頭突きをかましてやった

「いったあ〜…ポプリ酷いよお…!」
「ぱーちぇがわるい」
「そんなこと言って、さっきダンテに肩車してもらってたじゃないポプリ。ズルいよ〜!何で俺だけ…」
「あっちなみに俺もポプリのこと肩車したぜ?さっき」
「えっますますズルい!」
「だんてとりべるたはいーの。ぱーちぇはいや」
「がーん!何で!」
「ハハハ…パーチェ、お前も少しはポプリの気持ちを考えてやれ」
「え?」
「幼なじみのお前にいきなりそんな引っ付かれたら、ポプリも戸惑うに決まってるだろう?」
「??えーよく分かんない!」

いや、よく分かんないのはこっちだから。もう…何でくっついてくるの離れてよ。外見は幼児でも中身は成人の私なんだから、どう対応すればいいのか分からないじゃんか…!(決して照れてるわけではないけど)。…が、ダンテの言ってる意味がパーチェのあほは分からないらしく、しきりに首を傾げ「ポプリ俺のこと嫌いなの〜?」と私のほうにぐっと顔を近付けてきた。い…いやいや、嫌いとかそういう問題じゃないから…!てか近い!バカパーチェ!

「というか、パーチェは何でそんなポプリに引っ付いてるんだ?パーチェってそんなルカみたいに盲目的に子どものこと好きだったっけ?」
「「(あ、リベルタにまでルカはロリコンだって認識されてるんだ…)」」
「え〜だってさあ!小さいポプリはマシュマロみたいにふわふわで白くて柔らかくてすべすべしてて、触ってると気持ちいいんだもん。なんかぽかぽかするし」
「……」

マシュマロって…つまりパーチェは私を美味しそうな食べ物の一種として見てんのか。あー…なんとなく納得だ。いつもこんなことしてこないから、驚いちゃったよ。私の頬っぺたをむにむにと触ってくるパーチェの嬉しそうな顔を見つめ、私は再度はぁ…とため息をついた。…もう長い付き合いなのに、かえってデビトよりパーチェのほうが実際分かりにくいなあ、なんて。今さら実感…

「(……ぱーちぇにかじられないよう、きをつけよう)」
「えへへ、ポプリ本当マシュマロみたい〜美味しそう〜」



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検証5
パーチェさんはあほ過ぎた




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