「へえ〜ジョーリィの薬のせいでねえ…まあそう言われてみればポプリそのまんまだな。ちょっと全体的に縮んだぐらいで」
「……それならそうと早く言え。紛らわしい」
「?ノヴァお前なに怒ってんだ?」
「のう゛ぁ、こんどぴっこりーのにでてみれば?きっとのう゛ぁなら、こどもからだいにんきだよ?」
「……」

「だってやさしーもん、のう゛ぁは」とにこっと微笑めば、無言で睨まれた。な、何故…!説明しなかったこと、まだ怒ってんの?だ…だって説明すんの面倒くさいじゃんか!いちいち「ジョーリィに賭けの肩代わりで薬飲まされて、ルカにはフリフリのワンピース着せられて…」みたいなこと言うの

「で?ポプリは今からどうすんだ?」
「ん?んー…どうしよ。もとのすがたにもどれるまで、ひまなんだよね」
「…言っておくが僕は子守りなんて御免だぞ。聖杯はまだ巡回の仕事が残っているからな」
「こもりじゃないよ!」
「その姿のポプリを介抱するのであれば子守りだろう?あいにく僕は忙しいしルカのようなお人好しでもない」
「りべるた〜…のう゛ぁがいじめる」
「おい小さい子には優しくしなきゃいけないんだぞ!」
「ごめんりべるた、わたしなかみはきみよりとしうえだから」
「はあ……ならお前がポプリと遊んでやればいいだろ」
「そんな…りべるたもいそがしーし、むりだ…」
「いいぜ。じゃあ俺と一緒に遊ぼうポプリ」
「え?」

そのあっけらかんとした返事に「い、いいの…?」と目を丸くさせれば、「俺午後は仕事ないんだっ!諜報部は明後日から船で近海の見回りに出航するから、今日明日は比較的暇で」と明るい笑顔を返された。ま、マジか…!えっ…じゃあどうしよ、私も今日は館にいても何も出来ないし外で遊んじゃおうかな珍しく

「おーじゃあ行くか!せっかくだし浜辺のほうに行こうぜっ」
「りべるたりべるた。わたしこのからだじゃあんまりうまくあるけないから、はこんでほしいなあ」
「ん?ああ、確かに浜辺まで館から遠いもんなあ。いいぜ、乗れよ」
「やったー」
「……」

しゃがんだリベルタの肩の上にすとんと座り、私は両足をぐっと伸ばした。するとその足をリベルタが両手で掴み、肩車の完成

「おー!たかーい。のう゛ぁがみおろせる!」
「あはは、そんなのいつものことじゃん」
「…おい、貴様ら僕を怒らせたいのか?」

びきっと青筋を顔に浮かべたノヴァを尻目に、リベルタが「にしても足小さいなあー俺の手より小せいや」と感嘆の声をあげる。んーそりゃ体が幼児化してますからね…。私はリベルタのぴょんぴょんとはねる黄色い髪の毛を手でさらさらと触り、「ねーりべるた、はまべにいってなにしよう?」と首を傾げた

「んーそうだな…じゃあ砂遊びでもするかっ。あ、日向ぼっこするのもいいし、小舟で少し海に出るのもいいかも」
「たのしそー!」
「だろ?まあ詳しいことは着いたら決めようぜ」
「うん」
「じゃっ、ノヴァ俺たちは行くな」
「のう゛ぁ、またね。う゛ぉんなのって!」
「……あ、ああ。(…まるで小さい子供が二人いるみたいだったな…)」



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検証3
リベルタ"も"子どもでした




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