久しぶりにあったモデルさんは相変わらずイケメンで、バスケも続けてより強くなってました。

黄色い歓声が響くそこに私と私の友人はいた。何に目覚めたのか知らないけれど、急にバスケの試合を見に行くと友人が言いだしたのがここに居る原因である。黄色い声を上げる張本人も友人である。


「なにが始まるっつーの」
「知らないの?!あ!来た!」
「秋田?」


秋田って、紫原が行った高校があるとこじゃなかったっけ。と一人思う私の目に写る黄色。黄色い声に黄色い頭ってどんな駄洒落だよ、って。どんな駄洒落好きでも言わないっつーの。その黄色い頭がこっちを向いて手をひらひらと降った瞬間、私は動けなくなった。


「……りょうた」


そんな気はしてたんだけど、うん。どこぞの赤司くんにキャーキャー言ってりゃあまだ可愛いげがあったものをなあ。こんな事考えてる場合じゃないし、隣にいた友人はどっか行っちゃったし。あーどうしよ、帰ろう。


「なまえ?」


ざわっとした空気が一瞬冷たく止んで、その刹那にはまた違うざわめきが私の耳に届いた。見失った友人が小さく私の名前を呼ぶのが聞こえた。


「…ひさしぶりだね」
「元気そうっスね」
「…黄瀬くんも」
「な」
「おい黄瀬!!」


顔色を変えた涼太の言葉を遮った彼のチームメイト。涼太はそのチームメイトに軽く返すとまた私の顔を見て言った。


「勝つから、見てて」
「…うん、」


すこしもかわってないの
(行き場が分からないから)



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