「ねえ赤司くん」
「なに」
「今日部活じゃないの」
「無くなったんだよ」
「急に遊園地とかどんな風の吹き回し」
「行きたくないのか」
「そういうわけじゃない」
「じゃあなんだ」
「久しぶりすぎてびっくりしてるだけ」
「泣くな」
「…なんで京都なの」
「言わなくても分かるだろ」
「さみしいよ、赤司くんはさみしくないの」
「言わなくても分かるだろ」
「わかんないよ、私赤司くんみたいに頭良くないもん」
「俺だってさみしい」
「……」
「愛の力だろう」
「…離れてても?」
「きみは離さない」
「絶対?」
「ああ」
「バスケを捨てても?」

なんて嘘だよ、と言おうとした私の口を赤司くんの口が塞いだ。

「離さない」
「あかし、くん」
「きみだけは離さない」
「うん、だいすき」
「当たり前だろう」
「でもバスケは辞めないで」
「ああ」
「私のことバスケより好きでいてくれればいいの」
「愛してる」
「私も」
「じゃあ行こうか」
「うん」


はなれてもはなさない
(そういう運命だから)



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