「なんで盛ってるんです?」
「お前見てたらムラムラしてきた」
「お手洗いの場所分かりますよね?」
「お前もこい」


その後は言わずもがな全力ダッシュ。え?普通そこは一緒にお手洗いじゃないのか、って?笑わせないでください。そういうことは結婚してからって、約束なんです。


「おー、またやっとるなあー」
「今吉先輩助けて!!」


両手にボールを握る今吉先輩はいつもと変わらない笑みを見せる。隣で若松先輩はため息をついた。

もちろん私の脚力じゃ青峰くんから逃げることなど到底無理なので、いつもこうやって先輩を巻き込むのだ。


「てめえ…!」


今吉先輩の後ろに回った私に近付けない青峰くん。


「青峰くん約束忘れたの!?」
「忘れてねえ、が、俺だって男だ」
「じゃあ別れる」
「……結婚したら覚えてろよ」



末恐ろしい約束
(全てに責任が持てるまで)



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