沖田さんが刀を抜くのはよほどの事がない限りない。例えば近藤さんの事とか近藤さんの事とか、ミツバさんの事とか、とか。あれ、それだけじゃね。下町の団子屋の娘の私なんかのために刀を抜くことなんて、私を殺す時しかないんじゃないの。
「てことで沖田さん、私を守ってください」
「なにがてことでだ、しね」
「か弱い乙女にしねだなんて!!!」
「か弱い乙女なんてどこにいるんでィ」
「目の前目の前!!!」
あんな事を言った彼が、今目の前で刀を抜いている。え、なんで。嘘、わあ…。
「いけめん…」
「てめェこんな時に何言ってるんでィ」
「え、いや、だって、ごめんなさい」
「団子100本で許してやらァ」
「えええっ!!」
現金なヤローですね
(おかわり)