「まぶしい」
「なにが?」
「ほら見てみい」

私の独り言に律儀に反応したのはテニス部副部長の小石川だった。試合にも出ない影の薄いこいつだけど、私がちゃっかりテニスコートに入れるのはこいつのお陰だったりするわけだ。まあそんな小石川に「まぶしい」の説明をするため私は首から下げたカメラの画面を見せた。

「まぶしい」
「せやろ?」

小石川は私と同じように「まぶしい」と言って見せた。画面に写ってるのはテニスをするテニス部の姿。目の前にいるテニス部と画面に写るテニス部を交互に見ていると同じ中学生だとは思えなくなる。特に遠山くんなんかはテニス馬鹿だし、白石も口開いたらエクスタシーだし。

「あいつブリーチ失敗したん?」
「どうやろ?」
「だってめっちゃ光ってるで発光ダイオードみたいになっとるで」
「まあ確かにこれは光っとるなあアハハ」


発光ダイオード
(誰よりも輝いてる!)



「まじ先輩頭発光ダイオードっすわ」
「んんっエクスタシー!」
「発光ダイオードってなんや!?食えるん?!」
「食い物じゃなかと〜」


20141105
謙也さん合宿中ブリーチどうしてたんですかね
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