新しい仲間



無事エンジュジムでバッチを手に入れた私の次の行き先はアサギシティ。でも、その前にポケモンじいさんとばあさんの家にトゲピーを迎えいかなきゃって事で向かっていたらなんとマツバさんに遭遇しました。どうやらコガネに用があるらしく、私なんかと一緒にコガネまで行ってくれるとのこと。マツバさんといろいろな話をしていたら、あっとゆうまにコガネシティが見えてきた。ああ、もうマツバさんとお別れか。悲しいな。



「あっとゆうまについちゃったね。もうしばらく君に会えないと思うと、寂しいな。」
「え?わ、わたしもです!!」
「本当かい?ナマエちゃんも僕に会えないと、寂しい…?」


マツバさんが急に足を止めるので私も自然と足を止める。そして私達は見つめあっている。何か言わなきゃ、でも言葉が出なくて、やっぱりいつ見ても、マツバさんの目には吸い込まれそうだ。


「じゃあ、ナマエちゃんが寂しくならないように、おまじない、してあげるね。」
「え…?」



マツバさんの顔がどんどん近づいてくる。どんなおまじないなのかは分からないけど、ちょっと近すぎじゃない?心臓がバクバクする。おまじないが終わるまでの辛抱、辛抱…。




「マツバーーー!!!!!」



いきなりの第三者の声にマツバさんは動きを止める。聞き覚えのある声だ。声のした方を見ると、アカネがこちらに向かって走ってくる。そして、それを追いかけるハヤトさん。



「邪魔が入っちゃったね。」
「え、ああ?」



おまじないってアカネ達の前では出来ない事なの?ま、いっか。



「え!?隣にいるの、ナマエ!?ナマエやん!久しぶりやな!」
「アカネ、まあまあ久しぶりだね!ハヤトさんもお久しぶりです!」
「ナマエちゃん、久しぶり!マツバさん、こんにちは。なぜ、マツバさんがナマエちゃんと一緒にいるんですか!?」
「確かに!なんでやねん!?何で二人が一緒におるん!?」
「相変わらず騒がしいなあ、アカネは。ま、デートし終ったとこかな。」
「「で、デート!?」」



目を大きく見開いてハモるアカネとハヤトさん。デートなんてしてないよ、マツバさんたら。



「デートなんてしてないです!たまたまこっちの方面に用があってご一緒させていただいたんですよ!」
「そ、そうなのか!良かった…。」
「は?良かったってどーゆー意味やハヤト?
そっか!ハヤトはナマエを家に泊めたんやったな!」
「え、何故それを!?(とんでもない人に聞かれてしまった…)」
「何だって?ハヤトくんがナマエちゃんを家に泊めた?!まさかとは思うがナマエちゃんに手は出してないだろうね?」
「なんもしてないですよ!!」
「マツバ…怖っ。こんなヘタレが何も出来る訳ないやろ?」
「そうだよね、うん。でも、今後ナマエちゃんに手を出したら…」
「出しませんて!」
「マツバが挑戦者に特別扱いするなんて、前代未聞やな。ハヤトといいマツバといい、面白い事になってきたなあ。」
「はは、まあ僕は認めるけどね、この気持ちを。ハヤトくん、君はどうなんだい?」
「え?僕は…」



何か私完全に放置されて三人は喋り続けてます。もはや何の話だかさっぱり分からなくなってきました。とにかく、この三人は仲がいいんだな。



「あ!もう会議の時間や!急がな!」
「あ、いつの間にか。ナマエちゃん、ここでしばらくお別れだね、次は僕の家に泊まりにおいでね。」
「マツバは危ないからやめた方がええ!」
「そうだよ、困った時はまた僕の家に「ハヤトくん?君はまだ新米ジムリーダーだよね?」
「二人はおいといて今度はうちんちに泊まりにおいでな!」
「う、うん!皆さん、ありがとうございます!会議頑張って下さいね!」
「ありがとう。またね、ナマエちゃん。」
「また会おう。」
「気をつけてな!」




三人は猛ダッシュでコガネの街に消えてゆく。ジムリーダーの人って本当にみんないい人。こんなに凄くていい人に関われた私は幸せ者だ。ほんと、また皆さんに会えるといいな。








コガネシティをしばらく歩いていると前方にすごい見覚えのある人がいた。でも、誰だっけ。思い出せないなあ…。その人をガン見していると、目がバッチリとあった。



「えっと…お嬢さん、見た事ある顔やなあ、えっと…そうや!名前はナマエ!わいや!転送システムを作ったマサキやねん!」
「あ、こんにちは。」



あの人か!また転送システムを作った自慢をされるの?未だに使った事ないんだよね…。




「覚えててくれたんやな!ナマエ、今手持ちのポケモンは何匹なん?」
「え?えっと、ベイリーフ、モココ、それからトゲピー。だから3匹ですね!」
「良かった!ナマエにお願いがあるねん。良かったらこのポケモンを受け取ってほしいねん。」



マサキさんはモンスターボールからポケモンを出した。




「イーブイだ!かっわいいーーー!!!
是非、育てさせて下さい!イーブイ、おいで?」
『ブイー!』



イーブイはちょこちょこ歩いてきて私の膝に擦り寄ってきた。可愛すぎて。辛い。



「ほんま?良かった!イーブイもナマエの事気にってるみたいやな!ほんまに良かった!大切に育ててあげてな!」
「もちろんです!ありがとうございます!」




何かあった時の為にマサキさんとポケギアの番号を交換して別れた。思わぬ所で素敵な仲間に遭遇。



「イーブイ、私はチャンピオンを目指しているナマエ。これからよろしくね!」
『ブイブイっ!』
「ふふっ。今から私とイーブイの仲間のトゲピーを迎えにいくの。ちゃんとついて来てね。」



イーブイを後ろに連れて、ポケモンじいさんちに出発!









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