コガネ→エンジュ



今日も良い天気。今日はエンジュシティに着くのが目標。フラワーショップに寄って、ゼニガメじょうろを頂いてからコガネシティを出た。




35番道路突入。やはりこの道路にも沢山のトレーナーが待ち構えていている。
みんなこうやって鍛えてるんだ。私もやってみようかな?‥じっとしてるのは苦手だから止めよう。
きずぐすりを小まめに使いながら何とか勝ち進む。おかげでベイリーフはマジカルリーフを覚えた。

ゲートに辿りつく。真っすぐ進めば自然公園、右に進めばポケスロンドームという場所らしい。気になる。よし!行ってみるか。



ポケスロンドーム到着。
ここは‥競技場?ポケモンのオリンピックみたいな感じ‥なのかな?


「ナマエちゃん?」


自身を呼ぶ声がして振り返ると、ジャージ姿のコトネちゃんが居て思わず走って抱きしめた。


「コトネちゃーん!久しぶり!会いたかった!」
「久しぶりね。私も会いたかったよ!」
『ワニワニワ〜!』
「あ、ワニノコも久しぶり!」
『ワニ!』
「ナマエちゃんのチコリータはもうベイリーフに進化したのね!」
『ベイベイー!』
「うん、シルバー‥えっと、研究所からポケモンを盗んだ人のヒノアラシもマグマラシになったんだけど‥」
「何でそんな情報を!?しかもシルバーって‥もしかして親しげな感じ!?」
「いや、そうゆう訳でもない、かな‥。だからワニノコももうすぐ進化するんじゃない?」
「えっと‥実はね、あ、立ち話もなんだからドーム内のカフェでもいきましょうよ!」
「うん、そうだね!」


私、二日連続カフェなんて行ってお金大丈夫かな。きずぐすりとか買い過ぎて勝金ちょっとしか余ってない気が。ま、久々にコトネちゃんとゆっくり出来るんだからいっか。
カフェに着いて二人共ミックスオレを頼んだ。


「「かんぱ〜い!」」


うん、疲れがぐっととれた感じ。ミックスオレ、最高!


「実はね、私キキョウジムに挑戦したんだけど‥なかなかハヤトさんに勝てなくてさぁ、何度か挑戦してやっと勝てたの!」
「あ、私もハヤトさんには最初負けちゃったんだー。」
「でもさぁ、ナマエちゃんここに居るって事はもう3つバッジゲットしたんでしょ?」
「うん、何とかね!コトネちゃんもでしょ?」
「ううん、私はキキョウのバッジしか持ってないよ。あの後ヒワダジムにも挑戦したけど、何度挑戦しても勝てなくて‥私バトルに向いてないみたいで悩んでたの。」


私もそんな時あったなぁ。何か言葉をかけようと口を開こうとするも、何故かコトネちゃんはとっても笑顔だった。


「そんな時、ポケスロンドームが出来たって噂を聞いてここまでやって来て出場して、これだ!と思ってね!」
「うんうん、というと‥?」
「私、ジム巡りは止めてトップポケスリートを目指す事にしたの!」
「トップポケスリート‥?」
「ポケスロンに出場する人の頂点よ!ほら、メダルもいい感じに集まってきてるんだ!」


コトネちゃんはケースに入った3つのメダルを嬉しそうに見せてくれた。


「わぁー凄い!凄いよコトネちゃん!私全力で応援するね!」
「ふふ、ありがと!ナマエちゃんの話も聞きたいな!ねぇ、シルバーって人と一体どうゆう関係なの?」
「ど、どうゆう関係って‥私にもよく分からないかも。」
「え、何なに!?どうゆう事!?」
「んーとにかくシルバーは‥ポケモンを盗んだりしたし、態度悪いしスッゴく冷たいけど‥本当は優しくて、きっと、悪い人じゃない気がするの。」
「え、ますますどうゆう事なの!?もしかしてナマエちゃん、その人の事好きなの?!」
「へっ、す、好き!?何でそうなるのよぉ!そんな訳、ないでしょ‥!」


もう、アカネもコトネちゃんもそればっかり‥!


「ま、好きって言われても困っちゃうけどね。」
「え、何で?」
「だって私は昔からヒビキくんの‥あ!いや、何でもない‥!!」
「え?ヒビキくんがどうしたの?」
「な、何でもないよ!‥それよりナマエちゃん!私、スロンポイント沢山貯まっていっぱい商品ゲットしたから分けてあげるよ!」


コトネちゃんか綺麗な石を出した。何か、上手くごまかされた様な来がするけど‥ま、いっか!


「この石は特定のポケモンを進化させる事が出来るのよ。上手く使ってね!」
「わー綺麗!ありがと!」
「どういたしまして。あ、そろそろ大会の時間だから私もう行くね!これ、私のポケギアの番号、何かあったら電話してね!」
「はぁい!大会頑張ってね!」
「ナマエちゃんもバッジ集め頑張ってね!じゃ、バイバイ〜!」
「ありがとう!またね〜!」


コトネちゃんと別れてポケスロンドームを出る。コトネちゃんが目指す道を変えたのは驚いたな。だからワニノコも進化してなかったんだ。ちょっと安心しちゃった、かも。ふとオーダイルを連れて歩くコトネちゃんが頭を過ぎる。やっぱ、なんか駄目だよ!


自然公園、36番道路も無事に抜ける。水をかけると踊るおかしな木がウソッキーというポケモンだったのはビックリした。
37番道路では一度もやった事のないダブルバトルを仕掛けられて、どれだけ焦った事やら。なんとか勝てたけどね。



そんなこんなでヘトヘトでエンジュシティに到着。真っすぐポケモンセンターへ入る。


「お嬢さんお嬢さん!」
「えっ?」


振り向くと知らない男の人が。


「わい、マサキ!君は‥?」
「え、あ、ナマエっていいます!」
「ふうん、ナマエゆーんか。ナマエはポケモンの転送システム使っとる?あのな‥それわいが作ったんや!」


マサキさんはそう自慢げに話す。何か、使った事ないなんて言えないじゃないか‥!


「あ、はは!凄いですね!」
「やろ?ま、わい一人の力で出来たわけではないんやけどな!‥おっと!そろそろわいはコガネに帰るわ!たまには親孝行せんとな。ほなバイバイ!」
「あ、さよならー!」


何だか風のように去って行ったな。転送システムを作った事を自慢したかっただけだよね。ま、いっか!
とりあえず今日の目標は達成!ポケモン達を回復させてから、部屋を借りてぐっすり眠った。



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