私物につき触れるのはお断りしています。

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目の前に同期と部下がこれでもか、というくらいにじゃれている。
かれこれ三十分ほどだ。
かなり巨人馬鹿な同期にとって、部下はかなり興味深いのだろう。
そう思いながら、リヴァイは気に食わぬ顔でソファに座りながら、じとりと二人を見ていた。


「エレンお願いだよ!一回だけでいいから!ね?」
「いいい嫌ですっ…!」
「これも研究のためなんだよ!協力して!」
「ちょ、ほんと脱がさないでくださいー!!」


ハンジ曰く、巨人の皮膚と巨人化出来る人間の皮膚との違いを調べたいらしい。
そして、なぜか「どうせなら腹筋が見たい」と言い、先ほどからこのやりとりが続いている。
あのクソメガネあとで顔面に蹴りか削ぐ。
だが、リヴァイが苛立っているのはハンジだけではなかった。
エレンにも、もっと全拒否するべきだ、と。
あのクソガキあとで犯す。


「っ…ハンジさん、あの」
「なに?もしかして触らせてくれる気になった!?」
「じゃなくて、」
「ええー…なら、なに?」
「俺に触ったら、その、り、リヴァイ兵長に抱き付くの禁止ですから、ね…」


ハンジは一瞬、絵にも描けるような間抜け面になり、そのあと、普段リヴァイに出会ったら何気なく飛び付いていることを思いだし、爆笑した。
リヴァイがいることを忘れていて、真っ赤になったエレンが泣きそうになり、ハンジはエレンの髪をわしゃわしゃと撫でた。


「ははっ!ほんっとにどんだけ好きなんだよ、くっ、ふふ」
「ハンジさん!わ、笑わないでくださいよ…!」
「はいはいごめんね、じゃ、約束するし触らしてもらうからね!」
「はあ…どうぞ…さっさとしてくださいね…」


目が獲物を捕らえたかのようなハンジにエレンはあきれつつ、仕方なく了承し、エレンの服にハンジの手が入っていこうとした。


「触るな」


ぐいっと腕を引っ張られ、エレンはそのまま後ろに引かれた。
リヴァイの膝の上に座ったと気付くのは少々時間がかかったが。
エレンが再度真っ赤になりながらあたふたし、ハンジはやれやれといったような顔をしていた。


「これは俺の私物だ。許可なく触るのは禁止だ」
「っ…へ、兵長…」
「まったく、そろそろ出てくると思ったよ」
「これが狙いか」
「うーん、確かにリヴァイの束縛が生で見れるのは狙いだったかな。本当にエレンの腹筋が見たかったのもあるけどね!」
「ちっ、クソメガネが…」
「え、え?あの…」
「じゃ、あとはお二人さんで楽しみなよ〜」


そう言い、爽やかな笑顔で帰っていったハンジ。
リヴァイはこれから、躾が足りなかったエレンに、たっぷりと痛い目を見てもらうことにした。
もちろん、ああいう意味での躾を。




うーん、一体自分は何が書きたかったんだ←
と聞かれたらとりあえず束縛兵長が書きたかったんですねきっと、はい。



130805






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