誘惑darling






「最近、兵長がすごく優しいんですけど…」


深刻な顔でそう発言したエレンに、オルオは大爆笑した。
そんなオルオをペトラは軽くひっぱたいた。
誰しも優しくして深刻な顔をされるということは、あまりない。
しかしそれがリヴァイであると話は違うのだ。
エレンにとってリヴァイは、人に優しくすることを知らないかのような人間だ。
本人には、口が裂けても言えないのだが。
確かに良い人だ。自分の恋人でもあるのだから。
しかし最近は、なぜかすごく優しいのが疑問である。


「でも良いことじゃない?何か不満があるの?」
「え、いや…」
「なんだかんだと言って、兵長もエレンを信用しているんじゃないか?」


グンタの意見にペトラも「そうね」と頷いた。
そうなのだろうか。
そういえば、以前リヴァイに「もう少し、優しくしてください」と言った覚えがあるのを思い出した。
いや、しかしあのときは「黙れ削ぐぞ」で終わった。
案外、気分屋なのか。
それても何か意図があっての行動か。
不意に優しくされるとなんだか慣れない。
裏腹に、やはり嬉しいのも本心ではあった。


「そんなに気になるなら本人に言えばいいじゃねえか」
「出てこないでよオルオ」
「なんでだよ!」


うーん、そうしようか。
いや、待てよ。
「優しくしてください」と言っときながら「なんで優しいんですか」と聞いていいものなのか。
それはそれで危険だ。
だがこういった感情は心地よくなく、むずむずと気持ち悪いものだった。
意を決して夜、リヴァイのもとを訪れた。
心臓を打つ波が、どんどんと激しくなる。
こんこん、と軽くノックをし、ドアがガチャリと開いた。
そこにいたエレンの姿を見たリヴァイは、少し間を空けて「入れ」と言った。
潔癖性の彼の部屋は想像してたより綺麗だった。
己のベッドに腰かけたリヴァイの正面にエレンは縮こまりながら立った。
足を組みじとっとエレンを見ながら言った。


「なんだ」
「あ、の…えっと、」
「そんなに俺が優しいのが疑問のようだな」
「えっ…!?」


驚いて下を向いていた顔を上げると、目の前の人類最強は意地の悪い笑みを浮かべた。
リヴァイはエレンの焦る顔を見て図星か、と内心思った。
言葉を詰まらせるエレンを見て小さなため息をついた。
エレンの腕を引っ張り、そのまま隣に座らせた。


「あの、兵長、なんで分かったんですか…?」
「俺の気配にも気付かなかったのか」
「え…い、いつから」
「最近、兵長がすごく優しいんですけど、からか」
「最初からですか…」


すいません、とエレンは小さく呟いた。
何がだ、と問えばまた言葉を詰まらせた。
おずおずとエレンはリヴァイの手をとりきゅっと握った。


「怒ってますか…?」
「なんでだ」
「ペトラさんたちに、」
「あ?」
「いつも兵長が優しくないみたいな言い方をしてしまったので…」
「…そんなことで怒ったりはしねえ」
「そう、ですか」


ほっとした顔のエレンがなんとも可愛らしく、リヴァイは乱暴にキスをした。
別に意識をして優しくしていたわけではない。
むしろ無自覚であったのかもしれない。
自分が前と変わったということなのか。
確かに、エレンを大事にしたいと強く思う。
考えながら、どんどんと舌を絡めていく。
最初戸惑っていたエレンも必死に舌を絡める。


「んぅ…ふ、はっ」
「もっと口開けろ」
「っ…!はあっ、ん」


苦しそうな顔のエレンを見て、一旦唇を離した。
唇が、体温が熱い。
ふと、エレンの下半身に目を向けた。


「…エレン、お前」
「っ…!!い、言わないでくだ、さ」
「キスだけでイったのか」
「うっ…すいませ、」


服の上からでも分かるほどにぐしょぐしょで。
たちあがったそれは、なんとも苦しそうだ。
エレンは足を閉じてたちあがっているのを、無理矢理下げようとした。
リヴァイはその手をとり、エレンを押し倒した。


「食ってやろうか」
「っ、え?」
「お前のここ」
「ふあ!あ、やっ…!」
「答えろ、エレン」
「ん、うぅ…っふ」


ゆるゆると先端ばかりしつこくいじってみた。
ぽたぽた、と先走りが溢れてくる。
エレンは脳が溶けそうなくらくらする意識で答えた。


「へ、ちょ、はっ…食べて、くださ、い…!」
「…クソガキ」


そう言い、リヴァイはエレンのものを口に運んだ。




ぎゃあああっっ!
初めて書いてしまった!
ぐだぐたなぬるいエロだ!
企画サイト様に提出するはずだったもの。
現代なのに現代じゃなくてボツに\(^o^)/
あ!多分続きます!



130821
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