私とあいつは所謂腐れ縁というやつで。マフィア育成校で会ってからかれこれ十年くらい喧嘩友達を続けていた。ありきたりな話だけど、私はあいつに特別な感情を持っていた訳で、それを決死の覚悟で伝えたのが二年くらい前。付き合うことになったはいいけど、お互い我が強いくせに、肝心な時は何も言えなかったりで結構大変だった。それでもお互い離れたくないことだけはわかっていたのだけど。







ガチャリと無遠慮に扉が開く。長い銀髪を緩く結った男前が部屋に入ってきた。


「ヒューお兄さん今日もかっこいいねぇ。」

「んだお前は、酒でも飲んだかぁ?」

「飲んでませんー。私弱いし。で、どしたのなんか用?」

「おう、あの、よぉ。」

「ん?」


書類仕事をして机に向かっていた私を引っ張ってフローリングに正座させた。スクアーロは前屈みで私の肩をぐっと掴んでいる。なにこれ、説教タイム?


「――…っ、」

「? なに…」


何か言うのかと思ってスクアーロの方へ体を寄せた。すると言葉を紡ぐと思っていたスクアーロの唇は私の唇と重なっていた。

しばらく触れ合ったあと、スクアーロの口が私のを啄むように動いた。私が小さく震えるとそれを包み込むかのように背中へと回る腕。


「ん…スクアーロ?」

「好きだ。」

「何、急にどうしたの?」

「俺はお前が好きなんだぁ。」

「うん…私も、好きだよ。」


スクアーロの背中に腕を回して体をくっつける。胸の鼓動、いつもより速い。顔もいつもより赤いし。普段キスくらいじゃこんなんなんないのに。


「スクアーロ?本当どうしたの?なにかあっ…」

「なまえ!!」

「はいぃい!?」

「けっ、ゔぉ…けけこ、ゔお゙ぉ…けっこ…!」

「おおお落ち着けよ!」

「けっ、こんしろおぉおお!!」

「…………」

「…………」

「………ぶ」

「笑うなあ゙ぁ!」

「だって、顔真っ赤。」

「ったりめぇだろぉ、本気なんだ。」

「っ!」

「…言えよ。」

「…バカ、分かるでしょ。」

「聞きてぇ。」

「…っ、あぁもう!わ、私を嫁にもらえ!このカス鮫えぇ!」


い、言った…!言ってやったわ!


「ぶっ、お前ってやつは…!」

「うるさい!もらうのもらわないの!」

「もらうも何も、最初に結婚しろっつったの俺だしなぁ。」

「あ。」


私の顔が赤くなったのを確認するとスクアーロからキスが落ちた。
くすぐったいよ。そう思って見上げたスクアーロの顔はバカみたいに優しくて、珍しく私からキスをした。


ら、スイッチが入った。


「やっ、あ…」

「見てみろ、こんなんなってんぞぉ。」

「見せんなバカ…あん!ぅんっ、急に いれなっあぁっ!」


どろどろになった秘部にスクアーロが入ってきた。ガツガツと腰を振るスクアーロの下で、快楽に堪えるのは容易ではない。なんてたって長年かけてスクアーロに愛されてきたんだし。言ってて恥ずかしいけど。もちろんのことスクアーロは私がどうしたってスクアーロのすべてに感じちゃうことくらいお見通しなわけで。それこそどこをどう触れば私がどんなふうに鳴くかまで把握してんじゃないかってくらい。そんなスクアーロに私の身体が逆らえるはずもない。


「ふ、あぁっ、だめ んああ!」

「何考えてたんだぁ?」

「はっ、スクアーロと、随分長いこ、と あぅっ一緒にいるなっ、て んぅ!」

「これからも、ずっと一緒に居るんだぜぇ?」

「そ、だね…うれ、し いっ!」


きゅう、と子宮が疼く。二人の結婚生活なんてきっと想像もできないくらい甘いんだろう。

スクアーロが奥を突いて私の中が火照る。中出した…別にいいんだけど。結婚、するわけだし。


「ね、子供欲しい?」

「…お前似の、ならなぁ。」

「ハーフって美人さんになるらしいよ!」

「そんなの分かんねぇだろぉ。」

「スクアーロの遺伝子があれば大丈夫だよ。」

「ゔお、お゙ぉ…」

「(照れた…)」


新しい二人の関係を
大切にしていこうじゃないか





柚依さまリクエスト:同僚彼女と結婚


110313





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