「pioggia、雨…ombrello、傘…」

「ゔぉい、イタリア語の勉強かぁ?」

「スクアーロ。うん、暇なら付き合ってよ。」

「仕方ねぇなぁ。」


ここはボンゴレ独立暗殺部隊ヴァリアー邸である。邸っていうか城みたいな感じではあるけれど。ヴァリアーにはとにかく強い人間が世界中から集められる。けれど日本人は私一人。つまり例外。

私がここに連れて来られたのは一年前。ボスであるザンザスに拾われた。思い出したくない記憶。ガラガラと崩れ去る屋敷と私一人を残して火を放った両親。その光景に脳が痺れて動けなかった。気がつくと何故かベッドの上にいて、それを見守る紅い瞳がただ私を映しているだけだった。

あの時どうしてザンザスさんが私を拾ったのか、いくら聞いても教えてくれないけれど、私は甘えてここにいる。今でも時々、居ていいのか迷うけど。


「スクアーロこれは?なんて読む?」

「padre、パードレだぁ。その横はmadre、マードレ。」

「お父さんとお母さん…」


ねぇ私を捨てた二人のことを今も親と呼びますか。どうして、どうしてどうして。


「なまえ…」

「ごめ、スクアーロちがうの、私…平気だから!」

「俺の前では、無理すんなぁ。」

「―…っあ、うっうぅ、!」


本当は怖い。いつかここからも追い出されるんじゃないかって。やっぱりいらない子なんじゃないかって。そんなことを思いはじめたらもう何にも楽しくなくて。ねえどうしたら、私のこと、捨てないでいてくれる?


「バカだなぁ。」

「え?」

「俺らがお前を捨てるわけねぇだろぉ。あのボスさんがあんなに優しい目でお前のこと見てんだぜぇ?
ベルにはいい遊び相手が出来たし、ルッスは妹が出来たみてぇでうれしいらしい。
フランには逆だなぁ、姉ちゃんが出来たみてぇだ。レヴィもよく気が利くって褒めてたぞぉ。下っ端のやつらも俺らが丸くなったって喜んでた。」

「…………」

「スクアーロは…?」

「…俺には、」


恋人が出来た


「ふっう…スクアーロ、だめ、」

「あ?もう待てねぇよ。」

「ひっあぁん! くっあ、っん、ぁっ、」


スクアーロのが気持ちいい所を突く度にぱちゅぱちゅと私のアソコから出た愛液が音を奏でる。口からは喘ぎっぱなしで飲み込めない唾液がてらてらと光っているし、さっき覚えたイタリア語も忘れてしまいそう。


「あんっ、はっあぁ やぅっ…!スクアーロ、もっ…イッ、あぅん!」

「チッ、締めんな…!」

「んんっ…!」

「はぁっ、なまえ…お前がヴァリアーに来てくれてよかった。」

「本、当…?」


返事の代わりにくれるキスはひどく柔らかで優しかった。

ありがとう、大好き。






小日向さまリクエスト:イタリア語勉強中の訳ありヒロインと裏


110313






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