ハロウィンその後





「真田ァ!」


のんびりとした昼下がり。
11月になってもまだ穏やかな気候が続いてて、それはまあ、良かったんだけどさ…


「テメェ…この間はよくも孟隻に余計なこと吹き込みやがったな…?」

「おぉ!政宗殿!相変わらずお元気そうですな!」

「Shut up!ちっともお元気じゃねぇんだよタコ!」


…うん。こんな半ギレ状態の竜の旦那に団子頬張りながらこんな的外れな返事できるなんてうちの旦那と孟隻さんくらいだよね。

だってなんかバチバチいってるし?
あそこンちは二人して放電するからはた迷惑だよな。


「テメェがHalloweenは勝負だなんて阿呆なこと言いやがったせいでオレは帰宅早々アイツに襲撃されたんだぞ!」

「あっら〜…そいつはお気の毒だわ」

「だろ!?」


だってあの孟隻さんにでしょ?うちの大将と旦那のやり取りでもかなり大惨事なのにさ(部屋が)

まして帰宅直後なんて油断してるだろうし。
あんなゴムボールでも結構危ないよ。


「む…某、嘘など言っておりませぬ!」

「…んだと?」

「あ〜、それに関しては本当なんだよね。ま、武田式ってやつ?だから旦那は本気で言ってんのよ」


あの雪合戦まがいの生き残り戦。

…実はついこの間まで俺様もあれが普通だって信じてたんだけどね。

今年はかすがが教えてくれたから初めて正しいはろうぃんを…と、思ったんだけど結局それも違ってたし……ほんと、余計な恥かいちゃったよ。

どうやらかすがに教えた上杉自体が素で間違ってたらしいけど、あの人も結構天然っていうか抜けてるっていうか…

まぁ結果的に大輔ちゃんとデートできたからいいけどさ!


「テメェんとこのふざけた思い込みのせいでオレは…」

「“オレは”?」

「一日中ベッ………!……い、一日無駄にしたじゃねぇか!」

「“べ”ってなんでござるか?」

「うるせぇよっ!とにかく、今日はこれからテメェにきっちり正しいHalloweenってもんを叩き込んでやるからな!」

「なっ!?横暴ですぞ政宗殿!」

「黙れ!武田のオッサンの所に行かねーだけありがたいと思いやがれ!」


…竜の旦那が一瞬赤くなったのは俺様の目の前錯覚じゃあないよねーたぶん…。

歩き方もちょっとおかしかったし?


ちょっとは加減してやんなよ孟隻さん…。








ちなみに、竜の旦那のはろうぃん講義中に、隣の席にいた毛利の旦那がすごい形相で帰って行ったけど…あれは一体なんだったんだ?





〜〜〜〜〜〜〜〜〜

元就さんはもちろん半兵衛さんに騙された抗議に行きました。





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