有効期間は無期限です【→佐助】





※主人公独白







もしも俺様がぱったり来なくなって もしもそれが何年も続いたら(でも何年も続いたらでいいからね と 軽く念をおされたが)アンタだけは俺様の為に祈ってね と 何時だったか佐助が言っていた その時は唐突に何を言い出したものかと思ったが それからしばらくして本当にあいつは来なくなったからきっとそういう事だったんだろう


実際のところ俺には先見も卦もあるわけで 知ろうと思えばすぐにもあいつの動きくらいわかるのだ 忍び込んだ城もついている任務も目下の敵国もたった今何処にいるのかすら 勿論そんな事などしなくともあの優秀な忍があんな言葉を残すほどの任務なのだということくらい いくら俺が鈍かろうと分かるけども


だが ここは一先ず言われた通り祈ろうか(などと思うのはただの感傷なのかも知れないが)当然の事ながらそれは任務の成功や言われたような死後の冥福などではなく 再びこの屋敷をいつもの調子で佐助が訪れる事を ではあるが

明確な答えなんて何時でも知れる が そんなものは永遠に知りたくはない こんな未練がある限り俺は何年でも祈り続けるだろうなんて 賢すぎるあいつが思い付かない訳がないと分かってはいたとしても





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