中間テスト





「-1!!」

「おしい!正の1」

ぐぁああと叫びながら頭を抱える幸村。
だんだんこの暑苦しさも苦ではない季節になってきたな。

「またしても間違えてしまうとは…!」

「でも近づいてきてるよダンナ!もうひと踏ん張りだって!」

うむ!と元気よく頷く。
ああ本当…佐助はサポートが上手いよなぁ。

というか、幸村の扱いが?
よく乗せてるよ。
おれだったら30回も連続で間違えたらもう諦めるけどな。むしろ3回くらいで止める。

「三角関数は強敵でござる!」

「大丈夫!ダンナなら倒せる!大将も待ってるよ!」

「うおおぉあ!!待っていてくだされおやかたまぶあぁ!!」

本当、いいコンビだよ。
おれはついてけねぇけど。




(…だってダンナの成績に俺様の小遣いがかかってんだってんだからね!?)





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