夏越の大祓(6/30)





(…起終点小話…)




「っ!!?なにしやがる!!」

いきなり背中にかかった冷水のつめたさに、思わず政宗が飛び上がる。
それを見てしてやったりと笑うのは、縁側に立って見下ろす俊基。

その手には青い水鉄砲が。

「今日は夏越の大祓だからな。オレがお前ら武将の汚れを払ってやろうと思ってさー」

「Shit!余計なお世話だ!そんなこたぁ朝大輔にやってもらうてんだよ!!」

「はぁ?んなこたぁ知ってるに決まってんじゃん」

確かにただやりたいだけだというのは明らかで。

「これちゃんと清めた水だぜ?」

そう言ってにやにやと笑う。


その後二人が水鉄砲を奪いあって、全身びしょぬれになるまでには一時間とかからない。





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