四月一日





現代佐助。四月ばかネタ。




『キスしよっか大輔ちゃん』


俺様の突然のセリフに、驚いたみたいな顔をする。


『やだなー嘘だよ嘘。今日は四月一日でしょ?』


笑って軽くして冗談めかして。

こんな風にならいくらでも言える。


「質の悪い冗談だ」


呆れたような顔を見ながら。

せめて今日くらい、重たいフタを開けてもいいでしょ?


俺様は嘘をつく日に本音を言う。





















「佐助」


『え…………!』


引き寄せられて離されて。

気づいたらキスが終わってた。


「冗談でなんか済ませてやらね」


目の前で笑う瞳が愉しげに、隠せてないよと告げて来る。


四月一日に嘘をつかなかった俺様が馬鹿でした。




(不意打ちのキス)




お題は確かに恋だった様よりお借りしました。





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