通じる?2
「お前が三国の世から来たって女か?」
【眼帯か…夏侯将軍のようだな】
「…本当に女か?」
【正直なやつめ】
「そりゃ向こうの言葉か?話はできねーのか?」
【多少は出来るが…、そう質問ばかりだと答えるのが面倒でな】
「オイ、何とか言え」
【ずっと話してるだろう】
「Do you hear?(聞いてるのか?)」
【…?何だと?】
「Do not you understand the meaning from this language either?(こうすりゃお前もわからねーだろ?)」
【……ああ、なるほどな…これで対等ってことか?負けず嫌いな小僧め】
「 Do・not・laugh!(笑うな!)」
【わからん言葉で言われてもわからんな。…おっと、それは私も同じか。仕方ない…】
「(…なんでコイツはこんなに偉そうなんだ…?)」
『少し』
「ah?」
『まだ、少し』
「そりゃ会話のことか?」
頷く。
「なら端っからそう言え。you see?」
【善処しよう】
「……言葉戻ってるじゃねーか」
【……。…】
「…、……!」
【……】
「………政宗様」
「ah?なんだ小十郎」
「…先ほどからそうして話してらっしゃいますが、」
【何だ?】
「異国語どうしでお互いに通じているのですか…?」
「【いや全く】」
「…………ハァ(…でしょうな)」
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