通じる?3





『ザァーオーウ?』


「茶の湯…ぞ」


【お招き頂けるのかね?】


「そうだ」


【おや、言葉が解るのか?】


「我を試すとは良い度胸をしておるわ」


【そんなつもりはないのだ。許せ】


「ならば付いて来い。嫌とは言わせん」


『もちろん』








【…しかし、楽で良い。まだこちらの言葉は難しいのだ。この言葉では通じんしな。流石は信長公、博学であられる。まさかこの地で母国語を使えるとは思っても見なかったぞ】


「………」


【このマッチャという物もなかなか美味い。部屋は少々入りづらいが】


「…貴様、もう少し黙っておれ」


【何故だ?】


「茶の湯とはそういうものだ」


【そうか。それは失礼した】


「…貴様はやはり戦場に置くべき、か」


『こうえい、だ』


「誉めておらんぞ」


【いや、誉め言葉だよそれは】


「ならばたまに此処に呼んでやろう」


【……………】





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