主人公の場合





はじめまして かづきしゅんです。

俺はいま へんなたてものにいます。
あやしいがいこくじんが デスネーと言いながら 俺をつれてきたからです。

ちょっとまえまでてんことだんごをたべていて てんこはちゃんといえにかえしてくれたのに きづいたら デスネがいました。

いったいあれはなんなんだろう…
すきになれないです。


「オー!!ヤットー舜チャンヲー、コノしろニー、お迎えできマーシタヨー!!!」


ヨカッタネーとさけぶこえはうるさくて わらうかおはくちがおおきくてかじられそう。
ビーだまみたいにあおいめが ぎょろぎょろと俺をみてかいぶつみたい。

こわくないけど なんだかすごくいやなかんじ。


「ワタシー好みニー、育てマース!グフフフフ…」


りょうてを広げてジリジリ俺によってくる。

…ほんとはちょっとこわいのに。

どんどんちかづいてくるデスネ。
がまんしてみたけどあんまりできなそうで あとちょっとでなきそうになってしまったけれど。


「舜様ーー!」


とつぜんまえのふすまがなくなったから びっくりしてなみだがひっこんだ。


「南蛮人!貴様未だぬけぬけと舜様の視界に混ざり込みおって…!」


だれだとおもったら ずっとあえなかったもとなりだった。

すっごくおこっているみたいで すっごくこわいかおをしていた。


「あれ程思い知らせてもまだ足りんのか!」


「いージャン!だって舜チャンヲちっちゃくしたのはザビーだモン!」


「なに…っ!?」


「ダーカラー、ザビーには舜チャンヲ育てる義務があるデショ?アルヨネ?アルンダヨ!!」


びっち!とものすごいかおでさけんだデスネ。
はんたいに きゅうにだまったもとなりはなんだか…ふるえてる…?


「…!」


とおくてよくわからなかったから もっとよくみようとおもってまえにでようとしたら


「ふーま」


いつのまにか俺はふーまにだっこされていて だまったままのもとなりのうしろにいた。


「Oh…完全にキレたな。ありゃ…」


「仕方ないでしょう。毛利にしてみれば奴は主君誘拐の張本人ですからな」


「…ま、俺たちもそうなんだがな…」


ふーまのうしろにならんでいたのは やけにボロボロのまさむねとこじゅろうともとちか。
まさむねたちは俺にむかっててをのばしたいみたいだけど ふーまにとめられて?できなさそう。

…よく見るとふーまもきずだらけだった。


「痛い…か?」


そうきくと ふーまはふるふるとくびをふる。
ふーまはがまんづよいなぁ。
俺はいたいのいやだけどな…。ふーまはすごくえらいんだ。


「あ、覚醒した」


ポツリとつぶやいたまさむねに 俺もつられてそっちをみれば。


「俺の時より眩しいなー…」


キラキラときんいろにひかるもとなりが りんとうをきれいにふりおろしているところだった。


「オレらの時はこの状態になる前に終わったし気付かなかったが…」


「…こうして見ると、長宗我部殿のお陰で大分損害が減っていたようですな」


チラッとだけみあげると ふーまも小さくうなづいていた。

でもみんながなにかをいいあっていても 俺はきんいろのもとなりからちっともめがそらせなくて みんなのはなしはじつはあんまりきいてないんだ。


(…かっこいい……)


みんながみつめるなか きんいろのもとなりがあっとうてきなつよさでデスネにトドメをさすすがたは とってもきれいで ほんとうにほんとうにかっこよかった。

いつものきれいでやさしいのだけじゃなくて ほんとうはこんなにかっこよかったなんて やっぱり俺のもとなりはさいこうなんだと たったいま俺はかくしんしました(まる)







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ひ…ひさびさすぎてまとまりがっ…!
まぁいつも通りと言えばいつも通りですが笑

ちなみに舜奪還戦は奥州(途中で元親にさらわれた事に気付き中断)→四国(トドメまできっちり)→ザビー城(元就ガチ本気)で行われた設定です!

元就以外がボロボロなのは負けたから。元就が無傷なのは愛の力(笑)により無敵状態だったからです。





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