引き続き
2010/12/17 07:32
一発目が受け主とかどうなのと思いながら。
二個目は政宗で現パロで大学生政宗とレーサーな主人公という自分得設定です。
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主人公×政宗(現パロ)
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最高気温はたったの4度。
例年よりも暖かい日の続くこの冬にしては珍しく寒い今日の気温。
跨がるバイクのエンジンはずっと熱を発し続けているものの、ちんたら走る今の速度では暖まるには程遠く。
だからといって制限速度40キロの市道でエンジンが熱くなるような速度を出せるはずもない。
…まぁ、端からこのクソ冷たい空気の壁と真っ向から勝負する気など自分にはないんだから良いのだが。
相変わらずダラダラと走る大学への道。
もしもこの道がアイツのいる場所につながっていたならば、空気の壁など二秒で忘れてやるものを。
なんて。無意味なことだと知りながら、遠い異国で過ごす相手の顔を思い出す。
向こうに行ってまだ一週間も経っちゃいないが、無精なアイツは電話一つよこさないから丸々一週間声も聞けちゃあいないのだ。
今頃アイツは火のように熱いエンジンを抱えてサーキットを走り込んでいるのだろうか。
フルフェイスの中でため息を吐きかけてぐっと飲み込む。
そういえば暫く曇り止めを塗り忘れている気がする。
そんな手抜きで事故でも起こしたら、まず間違いなくアイツにオレの評価を下げられる。
また“お子さま”扱いからやり直すのだけはゴメンだぜ。
…自分でも随分と良いようにコントロールされていると自嘲しながら漸くついた駐車場にバイクを停める。
降りてすぐに両手を突っ込んだポケットの中、すでにただの重りになっているカイロが指先に当たった。
完全に鉄の塊に変わったそれはポケットに入れて約一週間。
渡された時の温もりが忘れられなくて、おそらく今日も捨てられず仕舞に終わるんだろう。
そんな情けない確信を持ちながら、手の中の元カイロを握りしめてまた一人でにやついた。
(真冬の恋7題)
2.ため息まで白い
3.この熱は消えぬまま
(C)確かに恋だった
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私はバイクに乗ったこともヘルメットをかぶったこともありません(^_^;)
嘘描写ですからね←
てか政宗、かわいそうな子…!
不憫すぎて痛い笑
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