と、思ったら

2010/12/03 21:53


実は今日は忠勝の命日らしいです。
結構みんなの死亡日ってわかってるもんですねぇ…って当たり前か!誕生日じゃあるまいし

しかし今日は同時に妻の日らしいですよ。
まさか忠勝さんも2、300年後に自分の命日がそんならぶらぶな日になるとは思ってもみなかったですよね( ´_`)時は残酷?ですねー

ということで妻の日小ネタを…でも主婦バトンは良い夫婦の日にやっちゃったので別の小ネタを…

てかただのフリにしてすいません忠勝さん。
命日なのに。





* * * * *






<花麒麟>





* * * * *






日当たりの良い窓辺。
風の吹かないそのあたりは、今日のような小春日和にはどうしようもなく気が緩む。

ほんの休憩のつもりだったが、寝転んだのはそもそも間違いだったようだ…と今更反省してももう遅い。

あっという間にうつろにぼやける意識と思考。
音がしないのは周りが静かだからかそれとも既に俺が眠りはじめているからなのか。

…なんて、取り留めのない考えがただぼんやりと頭を巡る。
こんな脈絡のない思考ではこの抗いようのない睡魔の前ではまったく焼け石に水な抵抗なのだが。


しかし強烈すぎる誘惑に、そんなささやかな抵抗すらもそろそろ本当に放棄してしまおうかと思った頃。


「…寝ちゃってるの?」


耳にしたのは優しい声音。
それが小さく自分を呼ぶ。


「ねぇ…」


脳内に甘く優しく響く音。聞こえていると教えたいのに、まどろみの中に浸る体は驚くほどに御しがたく。
まだ起きているのだと思う端からずるずると深みに引きずり込まれていくようだ。


「…………………。」


一瞬世界は暗くなり、行ってしまうのかと思った矢先。

ふわり、と動いた微かな風と。
そして感じるやわらかさ。

それはこの世で、これ以上に強力な引力があるのだろうかというような。


「…おはよ」


誘われるまま目を開ければ、うっすらと広がる世界いっぱいに佐助が映る。

未だ緩慢な動きでゆるゆると手を上げればもう一度優しく口付けられた。


「おきてよ大輔ちゃん」


笑いながらからかうように囁かれ、穏やかなばかりに笑いかけられれば。


「はやく俺様にもしてね」


言われるまでもない。
俺だってはやく佐助にキスしたいよ。







(キスミークイック)





* * * * *






主人公に「キスして」って言わせるつもりがまたしても佐助に言わせてしまった…。
これじゃあ妻の日(奥さんありがとうデー)にならんがな。

ちなみにキスミークイックは花麒麟(←花の名前)の別名です。確かに唇っぽい花だった。
「早くキスして」的な意味で理解しましたがかなり自信はない…(このレベルでか!笑



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