押し売り

2010/12/01 18:53


最近布団から離れがたくて困っている草鞋です。

たぶんこの季節は同じ悩みを抱えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
いやほんと、離れられないですよね。
これって妖精さんの魔法ですか?布団の精さんとかいるんじゃないですか?平日はいい迷わk…


さてさて。
話はかわりますがタイトル通り悪徳商法しました。えぇ。大人って汚いね。

ということで以下はそんな商品の売れ残りです。
できれば本編を読まれた後にどうぞ。









* * * * *






<花占いというものは・おまけ>





* * * * *






「…ところでさぁ」

「うん?」

「なんでそんなに囲碁強いの?」

ぎゅうぎゅうと心ゆくまで抱きついて抱きしめ返してもらった後。
頭の隅に引っかかっていた事をふと思い出して聞いてみた。

「だって大将ってあんな格好だけど実際戦国でも一二を争う軍略家なのにさ」

いくら机上の遊びだとは言え仮にも陣取り。
戦のままごとみたいなもんなのに、稀代の戦上手があんなにあっさり負けるなんて不思議すぎる。

「だってそりゃ、碁だしな」

「?」

そう言って目元だけで悪戯っぽく笑いながら、耳にこっそり教えてもらった言葉は、そりゃあもう、酷かった。

「俺の占いは当たるだろ…?」

「…うん」

「実は、俺達は星の動きでも占う」

「うん…?」

「…碁の起源はな、占星術だったんだよ」

天空の星を読む自分たち一族ならば、盤上の星を読むなど造作もないことである。

だから、自分が負ける訳がないだろう…と。

「先見を使うまでもない。俺達にとってあんな簡単な遊びはないのさ」

驚いて目を見開くばかりの自分に向けて、将棋だったら危ない勝負だったと軽く言う。
つまりは結局、自分どころか大将までもが手の上で踊らされた形になるらしい。

自分としては踊らされて悔しいのか、そこまでしてもらえて嬉しいのか、はたまた大将まで手玉に取れる恋人が誇らしいのか…正直どれも当てはまるからはっきり区別ができやしない。

区別ができなかったもんだから、とりあえずもう一度しがみついてずるいと一言呟くだけにしておいた。





* * * * *






大人って汚い!笑
占い系のことで自分に勝てる相手なんかいないと確信している主人公…。
なんか第一主人公が傲慢になっちゃいましたが元々そんなきらいはあったので仕方ない。
…と、いうことにしておきましょう笑

※囲碁の起源はそんな説もあるらしいかもよ、くらいなので信じないでくださいまし。



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