(notFGO)闇落ちしそうな夢主に救いの手を差し伸べることもなくただただ夢主の側にいてあげるヘクトールの話


あたまがいたい。はきけがする。たえられない。つらい。こわい。たすけて。おかしくなりそう。
「大丈夫かい?マスター」
……へくとーる?
「あぁ、随分大変なことになってんな」
たすけて。つらいよ。
「それはもう無理だな。アンタの身体、もう半分以上呑まれてる。助けられない」
やだ。ひとりはやだ。こわいよ。こわいよ。
「そういうだろうと思った」
……?へくとーる、なにを、しているの?
「あー……予想以上につらいな、これ」
やめて、あなたまで……
「ん?マスター寂しいんだろ?おじさんでよけりゃ、一緒にいてやるよ。少しはマシだろ?」
へく、とーる……
「そんな泣きそうな顔するなって。ほら、いい子いい子。おじさんがそばいてやっから、安心しな」
へくとーる、へくとーる……ごめんね……すきだよ……
「あんがとな、マスター。守りきれなくて、ごめんな」
へくとーるのあたたかいてが、わたしのあたまをなでたとき、いしきがなくなった。

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