夜が明けないでほしい。


以前見た映画で愛し合っていた遊女さんと間夫さんはこんな気持ちだったなとうっすら思い出した。今になって考えれば、それは私が次の日の学校が嫌で夜が明けないでほしいと思うのと大差は無くて、ロマンがあるか、無いか、其れだけの違いなんだろうと思う。



しかし、今の私にとってはいくら夜が明けたら学校だ、とはいえ。一刻も早くこの状況下から抜け出したく夜が明けてほしいのだった。


最初はちょっとの好奇心と、好意、それで行為。なんだか学級委員長の長髪を思い出すような語呂になってしまったが、詰まるところそう言う訳である。


そんな成り行き任せに、裸で隣に眠る隻眼の彼にこれ以上触れていたら、きっと私、おかしくなる。(きっと彼に着いて行った時点でおかしかったのかもしれないが、それはそれ)



学校で会えば、かっこいいなとは思っていた。それなりに仲も良かった。ああ、なのに。


行為をして本当に好きになるなんて。順序間違ってる。古くさい考えで結構、だって間違ってる。


これ以上、好きになったらどうしたらいいのだろう。




…ねぇ、どうしたらいい?

人の手を握りしめて眠ってる高杉クンよ。



一 人 問 答

(期待とか、してもいいですか!)100307

名前変換無しとか!ね!
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